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2025年3月23日日曜日

「デフレの正体」わからなくても、読んでみる

「デフレの正体」これは2011年10月19日 投稿の記事です。

高齢者が、何歳まで生きるかわからない、その間にどのような病気や身体障害に見舞われるかわからないというリスクに備えて「将来の医療福祉関連支出の先買い」すなわちコールオプション※を購入している。

先買い支出なので流動性0%、他の消費には回らない。物が売れない状況をこのように分析し、高齢富裕層から若者への所得移転、女性の就労などを提言する。

(※コールオプション:商品の値上がりリスクに対する保険の役目)

文科省は「生きる力」の説明を 知・徳・体のバランスのとれた力 と格調高く表現している。

一方「デフレの正体」の藻谷浩介さんは、次のように表現する。

「普通に生きて十分に稼いて楽しく家族と暮らしながら人とコミュニケートし力づけ、社会にも貢献していく力」

わかりやすい。親が子に期待する力をずばり表現している。

でも、このように生きようとすると、親はかなり一生懸命仕事しないといけない。半端ないぞ。

今の若者には切実な問題が書かれています。高校生の皆さん、君たちが未来をつくります。経済の細かなことはわからなくとも、読んでみてください。塾にあります。


「デフレの正体」藻谷浩介

低所得者の子弟への平等にチャンスを与えるために「高校までの教育は無料である(+大学レベル以上に関しては、意欲さえあれば、借金でない奨学金を獲得する機会が豊富にある)べきと考える」。大学では学力優秀者には様々な奨学金がある。東大の授業料無料、生活費まで支給する私立大もある。優秀者の争奪戦だ。

親にお金がある子供が、親の力ゆえに不当にアドバンテージを得て有利な地位を得るような社会は、国際競争に負けるか、国内の社会秩序を自壊するか、どちらかで滅びる、という強い危惧を持っている

2023年7月27日木曜日

【キラッキラの自分になるために】ビリギャル真実の物語 小林さやか: お母さん・受験生・女生徒・高校の先生 必読書

一番読んでいただきたいのは・・・

保護者さまです。これは子育て本です。

学校の先生も読んでください。

一年中毎日のように進研模試の過去問解かせることはいい加減辞めたほうがいいと、この本を読んで理解してほしい。

もちろん子どもたちにも読ませたい。教室において3日で生徒3名が読み終えました。

生徒に読ませようとふせんをはっていたら、お母さま、学校の先生へ読ませたい部分が次から次へと出てきます。

「死ぬ気でやってよかったよ」・・・

それを支えたのは本気の頑張りと母の大きな愛でした。

以下みなさんに伝えたい言葉。君はどれが心に刺さるかな。

ビリギャルって、何がすごいんですか?「私も絶対無理って言われまくってムカついて、頑張ったら受かったんだよね」っていう子が私のまわりにはうじゃうじゃいる。

慶應に行ってよかったと思うことはたったひとつ。一生の財産といえる人たちと出会えたこと。

私は基礎固めから始めることになった。坪田先生に初めて渡されたテキストは小学校4年生のレベルのドリルだった。

同じ慶應でも、経済学部と文学部では、まったく問題傾向が違う。相手がどんな人をとりたいのかが違うので当たり前のことだ。出題傾向が違えば、こちらの対策も変わってくる。やるべきことが違うのだ。

一日15時間、勉強し続けていた。それでも全国模試の判定は一向に上がらない。

ちょっとできるようになって人に認められたり褒められたりすると、もっとできるようになりたいと思うのが人間という生き物だ。

「偏差値より経験値の方が大事だ」どれだけ魅力的な学歴を持っていても、話がつまらなければそこで終了。

学校にある文化や先生の在り方で、生徒たちの人生は変わるといっても過言ではない。

先生が楽しそうに生きていると、単純に、「早く大人になりたい!楽しそう!」と思う。

ワクワクするものがなにもない人、得意なものが何もない人は、受験を頑張るのはひとつ、アリだと思う。

2020年1月7日火曜日

君たちはどう生きるか 吉野源三郎 著

「自分から、苦しいことやつらいことに飛び込んでいって、それを突き抜けてゆくことに喜びを感じるなんて、本当にすばらしいことだと思わない?苦しみが大きければ大きいほど、それを乗り越えてゆく喜びも大きいの。」p154

紀伊国屋書店でマンガ版と新装版の「君たちはどう生きるか」(マガジンハウス)がベストセラーと紹介していた。「このタイトルは見覚えがあるぞ」と我が家の本棚を探って見つけたのがこの岩波文庫版である。わたしの次女が大学法学部合格の際、課題レポート指定図書(岩波文庫青本)の一冊。写真の、付箋と薄く引いた鉛筆の線は当時娘がつけたもの、赤い線はわたしが引いたもの。

 君自身が心から感じたことや、しみじみと心を動かされたことを、くれぐれも大切にしなくてはいけない。p57

 僕たちが、悔恨の思いに打たれるというのは、自分はそうでなく行動することも出来たのにー、と考えるからだ。それだけの能力が自分にあったのにー、と考えるからだ。p255

 僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている。p256

 語り伝えようとしたものが、単なる道徳的な説教にとどまらず、「常にその問いが社会学的認識とは何かという問題と切り離すことなく問われなければならぬ」(装丁カバーより)である点にひきこまれる。一気に読める一冊だ。

 丸山真男氏『君たちはどう生きるか』をめぐる回想 p310が、この本をよく紹介している

この1930年代末の書物に展開されているのは、人生いかに生くべきか、という倫理だけでなくて、社会科学的認識とは何かという問題であり、むしろそうした社会認識の問題ときりはなせないかたちで、人間のモラルが問われている点に、そのユニークさが表れているように思われます。

 

子どもたちに読んでもらうならマガジンハウス版かな?マンガ版含めて読み比べたい一冊です。

20171219記 再掲

学校ってなんだろう。 ヤフーとその仲間たちのすごい研修 篠原匡 日経BP  

勉強を楽しめればいいのだけれどなかなか難しい。私の仕事は、一人ひとりの解決すべき「課題」に対し、must(必要)な取組みを提案し、子供たちの実行と継続を支えることだ。

課題はモチベーション。勉強そのものより、勉強の先に何があるのか、子供たち自身が考えを深めないまま勉強していることだ。

この本で得た知見は「課題設定」と「振り返り」だ。

課題設定

★★★p157
『実際に話を聞いてみると、みんな本当にいい子で高校生活を楽しんでいるんですよ。学校の努力もあって今のままでもいい高校生活を送っていますが、さらに魅力を足せばもっといい高校になる。生徒の皆さんと話をしたことで、そう確信しました』

 でも、

『生徒と話し合う中で、卒業後の進路を考えるきっかけが少ないと感じ』

『現実問題として、多くの生徒の学生生活は充実しているが、卒業後の進路をなんとなく決めてしまう生徒もおり、進学先や就職先で長続きしないことが少なくない。』

『そんな将来の夢や目標が漠然としている生徒に対して、地域資源やITを活かした様々なプロジェクトを通して将来の選択肢と成功体験を感じられる場を提供しようと考えたのだ。』

 ここから

『美瑛の地域資源を活用した実体験によって高校生の将来像形成に寄与するプログラム である「美瑛学」という考え方にたどり着いた』

のだそうだ。

竹数通信「学校って何だろう」で私は次のように書いた。

「学校」は他者と交流する中で、「試行錯誤」を繰り返し、経験値を高め、「自分は大丈夫」という「尊厳」を得ていく場所だ。

試行錯誤から、こどもたちは「学習」に向かうだろうか。簡単なことではない。それを気づかせられるのは、わたしたち「身近な大人」だ。

p29『生きていてよかった』『本当に楽しい』と心の底から思えるような仕事や場を提供することが会社やマネージャーの重要な役割だと思うんですよ。そのためには社員がやりたいと思える仕事を見つけてあげないと。

結論

身近な大人たちが、たくさん関わりながら、こどもたちが頑張れること目標を一緒に考える。

振り返り

この本の次の一文で、さらに自学自習を強化するには、リフレクション(=振り返り)が必要、と気づいた。

★★★p136
『これをやれば必ず成功するという方法論はありません。であるならば、自分のマネジメントのやり方を自分で作り上げる以外にない。そのためにリフレクションが必要ということです。』

結論

塾での学習で今日は何を勉強するのか、成果はどうだったのか、を毎回振り返ることで、目的意識を高めることができないか。

2019年9月20日金曜日

総合型選抜・推薦入試で自分をどう知ってもらうか。「ハーバード合格基準」  佐藤智恵

【ハーバード合格基準】

この本はハーバードが求める「ノウハウで実現するレベルではない力」を、ハーバードに合格した9名の20代の若者のリーダーシップ、情熱的な生きざまと彼らに共通する人物像を通して描いている。

読ませたい人

  • 総合型選抜(AOアドミッションズ・オフィス)入試・推薦入試を考える高3
  • 部活動キャプテンの経験がある高3
  • 国際・経済・経営・法学志望の中高生

この本から学べること

  • 勉強や進学の動機付けを高めてくれる。
  • 総合型(AO)入試や推薦入試で自分をどう説明すればいいかわかる。
  • 学校の先生も推薦書の書き方がわかる。

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ハーバードでは、これまでに達成したこと、直面した挫折とそこからどう立ち直ったかをエッセイにさせる。頑張ってきた人に失敗や挫折の経験がない人はいない。挫折をきっかけに自分を努力して変えた経験は何よりも説得力を持つ。それをエッセイにさせるのだ。

メモ

志望の動機にこの人はこういう人だという肖像が浮かび上がって来なくてはならない。

自分の奥にある情熱を言葉にできるか

これまでに達成したことを3つ、直面した挫折を3つとそこからどう立ち直ったかをストーリーする 。挫折をきっかけに自分を努力して変えた経験は何よりも説得力を持つ。

自分のやっていることに自信を持ってほしい。若い時は自分のやっていることが地味で些末(さまつ ささいな)に思えるが、実は一つ一つを再定義していけば価値あることだ。

人事・面接・転職活動そして経営大学院受験で求められるのは自分の仕事を価値あるものとして再定義することだ。その自分の仕事はリアルであればあるほど望ましいそこに選ぶ側は可能性を感じる。

今発展途上の自分を素直に伝える。これだけ現場で頑張ってきたからこそ失敗もしてきて、それによって自分を成長させてきた。ここまでは自分の力で頑張れるだけどこの先は更なるスキルがないと難しい。だからこそハーバードの MBA が必要なのですと。

(入学審査官が)すべてのエッセイ(応募書類)を読んだ後に一つのストーリーが伝わるようにしなくてはならない。ここで説得力を持つのは人生の目標を達成するステップとしてハーバード大学を目指している自分が、その情熱を持つきっかけになった原体験。

原体験ほどストーリーに説得力を持たせるものはない 。その軸となっているのは自分の情熱だからこそ、人生の目標を語るとき、情熱の始まりが分かれば後は目標に向かって自分が何をしたいしてきたかを選んで書けばいい。そのステップとしてハーバードで学ぶことがいかに必要かを伝えるのだ。

ストーリーを語る時に重要なのは始まりとエンディングだ。そこを決めてしまえば一貫したストーリーが出来上がる。そのストーリーの中で自分は決して惰性で生きた人間ではないことを伝えればいいのだ。

ハーバードが求めているのは仕事学業コミュニティ活動の全てにおいてバランスよく優れている人だ。つまり人間を全体で見る。応募書類を入学審査官が読み終わった時にこの受験生はこういう人だという肖像が浮かび上がって来なくてはならない。

アマゾンの創業者兼 CEO ジェフベゾス氏「君達は人生を惰性で過ごすつもりか、それとも情熱を持って生きるのか」。人生を惰性で過ごしてきた人には他人に語るだけのストーリーがない。情熱の数だけストーリーが充実してくるからだ。グローバル企業が欲しいのは情熱を持って生きる人だ。

ハーバードを含めトップの経営大学院では自分の人生を一つのストーリーとしてうまく伝えられた人が合格すると言われている。端的に言えば自分はこういう環境に育ちこういう人から影響を受けこういう体験をして今に至る。だからこういうビジョンに向かって進んでいきたいというストーリーだ。

リーダーシップ

メンバーがフェアだと思える仕事の分担をすること

全員が「ハレの場」があるように工夫すること

自ら汗をかいて率先して仕事をすること

最善を尽くしたつもりでも不満はでるし思ったように仕事をしてくれない人がいる場合もある。そこはリーダーの自分が全力でフォローした。

国籍や考え方など、多様なバックグラウンドの人々をリードすることによって、自分自身のリーダーシップと向き合った体験は、(杉田さん)にとって特別なものだったに違いない。

どんな組織でもヴィジョンが必要なのに、私たちはヴィジョンがないまま組織だけをつくりあげてしまったのです。せっかく集まったメンバーも何をやっていいのかがわからず、お互いのスキルや専門性を生かす場もありませんでした。

2019年6月4日火曜日

指導で心掛けていること。中3「マイドテスト」とモンテッソーリ教育

自転車が乗れる。クロールが泳げる。小数の割り算が計算できる。・・・「モンテッソーリ教育」は乳児幼児の教育法です。

長崎純心大学大学院教授 相良敦子先生 お母さんの「敏感期」文春文庫は読み返すたびに学びを得ます。

  1. 子どもに教えたい対象をひとつだけ取り出す。
  2. 動作を分析し、順序だてる。
  3. むずかしいところを、ハッキリさせる。
  4. 動作を見せる間は、言葉を使わない。
  5. 正確に実行し、精密なところに心をこめる。
  6. 教えながら、教える。
  7. 自分からする自由を与える。

引用しながら私なりに補い解釈し次のように心がけます。

  1. 他のものは片づける。
  2. 各部分がどうなっているか、はっきり見せながら、動作は正確に、ゆっくり、順を追って
  3. 行き詰るところを見極めて、そこを特にていねいに分析し、正確に、はっきり、ゆっくり、くりかえし。
  4. 黙ってやってみせる。
  5. 子供は自分の行為を完成したいという強い望みをもっている。子供の心を強くひきつける。
  6. 子どもの間違いを訂正しながら教えてはいけない。反射的な大人の訂正に出会うと子供の心は委縮し自分の殻に閉じこもってしまう。教えて、教えて、くりかえし教えることが大切である。
  7. 自由に自分で考えて実行したとき初めて、その行為は自分のものとなる。そして子どもは、自分の行動の主人公になることができる。

中3の姿が 「モンテッソーリ教育」とダブりました。

毎週土曜に行う中3のテスト会「マイドテスト」。4時間かけてテストし3時間で間違いを訂正・復習。2巡め3巡めとなると試験時間は短縮、正答率が上がることを確認しながら、個々人の学習法を固めます。

    中3に伝えていることは、
  • 間違った問題を本当に理解しているか、自分自身に問いかけよ。
  • 問いの背景や周辺にある基礎基本をていねいに確認せよ。
  • 理解していないことがわかったらその部分を教科書や参考書に戻って整理せよ。
  • 基礎基本が確立すると彼らの説明がぐっとうまくなってくる。
  • 1冊の問題集をすべて理解し正答すること。それが「受験勉強」であり、高校での学習の基礎となる。

2019年5月29日水曜日

「その服似合いますね」より「その服好きです」。好かれる人が無意識にしている言葉の選び方 中谷彰宏

竹下は中谷さん好きです。 好きを説明したいけれど、 今は、 好き好き好きと3回言います。 言葉にもサッカーと同じように勝ち負け引き分けがあります。 言葉の使い方で好かれる人とそうでない人に分かれます。 ×の言い方をすると嫌われます。 △は嫌われないだけで好かれるところまで行きません。 好かれる人は〇の言い方をします。 ×の言い方が悪いことはみんな分かっています。 〇の言い方を知らないととりあえず△でお茶を濁します。 そこにあと一歩で好かれる人になるチャンスが残っているのです。 ほとんどの人がその服似合いますねと言ってしまいます。 これは〇×△で言うと×ではなく△です。 好かれる人はその服好きですと言います 。 言われた側にとっては似合っているかより好きかどうかの方が大切です。 好きという言葉が強いのは似合っていなくても言えるからです。 時には似合っていない場合もあります。 似合っているかどうかは根拠が入ります。 好きには根拠が入りません。 「なぜかと言うと」より「残念」 残念予定入ってた、 「話が変わりますけど」より「それで思い出したんですけど」 本人は自分が「でも」が多いことに気付いていません。 せっかく美人なのに「でも」で損している人がいます。 それは誰も指摘してくれません。 どんな人も自分に賛成してほしいのです。 口ぐせに気づこう。 「言われてみると」より「なるほど」 好かれる人になるコツは「あーなるほど」と納得のスピードを速くすることです。 一流ホテルでは「こんにちは」と言います。 2流ホテルでは「いらっしゃいませ」と言います 。 一流ホテルであればあるほどお客様がホテルマンに挨拶をします。 フロントの前を通って出かける時は行ってきます、帰ってきたらただいまというのです。 フロントマンはそれに対して行ってらっしゃいおかえりなさいと返します。 この言葉遣いでは嫌われてチャンスをなくすということも分かっています。 言葉遣いがどんどんデリケートになって 相手を傷つける言葉を言わなくなるのです。 行ってきます。ただいま。ごちそうさま。美味しかったです。という生活の基本となるやり取りをおろそかにしないよう、母は私に徹底的に叩き込んだのです 。 日々小さな言葉を省かずに伝えることで デリケートにやるようになるのです。 「興味ないですよね」という否定から入るより 「詳しそうだなあ」と肯定から入っていけば好かれるのです。 スターバックスはマニュアルフリーの部分がたくさんあります。 ここのスタッフが自由にサービスできるのです。 スタバのサービスが良いのは良いサービスをするスタッフが多いからです。 きちんと研修もしていますが個人の自由度が高いのです。 普通はご注文はと聞かれて注文します。 一人のお客さんが「こんにちは、今日は?」と聞かれていました。 これは嬉しい言葉です。 常連のお客さんなら「いつもの」も覚えてくれているけど 「今日は違うものを注文しますか」と聞いているのかなと解釈します。 スタッフからすると「いつものですか」と言うと いつものを覚えておく必要がありますが、 「今日は?」ならその心配はありません。 今日はという言葉を投げかけるとお客さんを覚えやすくなります。 「以前その話は伺いました」より「勉強になります」と言えばいいのです。 相手は単に話を聞いて欲しいのではありません。 安心してほしいのです。 同じ話を何回も聞かされる人は 感心する試験に何回も落ちているのです。 三つ質問がありますより、ひとつ聞きたいことがあります。 3回繰り返す ではなく 一回で。 私は就活である出版社を受けた時、 会いたい人は誰か、その人にたった一つ質問するならどんな質問か、 という作文の問題が出ました。 たった一つというところに自分の生き様が集約されます。 一つに絞れない質問を出していると相手に覚えてもらえません。 大切なのは熱意を感じるかどうかです。 睡眠時間は何時間ぐらいですかと聞く人がいます。 この質問をする人は悪意はありません。 睡眠時間が短いとすごいと思っている人に、 睡眠時間が短いとすごいと思っている人が10時間と答えた場合、 意外に寝ているんですねと言われます。 何の調査か分かりません。 相手の仕事や人間性に対しての興味は全くない質問です。 相手に興味があるのにこの質問すると損をします。 トップアスリートが質問者に逆質問をするのは 意図がわからない質問をぶつけすぎだからです。 それ聞いて何を知りたいのと思うような意図のわからない質問は私も嫌です。 私は人を育てる仕事しているので 相手の人生にプラスになることを何かアドバイスしてあげたいのです。 講演会場で手を上げて 中谷さんはマンゴーとパパイヤだったらどっちが好きですか と聞かれても質問の意図がわかりません。 アイドルに聞くならまだ分かります。 それはアイドルへの興味だからいいのです。 私にフルーツの好みを聞いたところで 質問した人の人生がどう変わっていくのかよく分かりません。 意図のあやふやな質問では人生のプラスになるアドバイスを受けられないのです。 感じがいいのは「俺こういうのは好きじゃないんだよ」と言われることです。 好き嫌いをズバッと言ってくれるのは好感を持たれます。 「抽象的だ」より「なるほどそれは具体的にはどうなるかな」、 「私の考えすぎかな」より「私の考えすぎだね」、 「家に帰って調べてみろ」と言われた時、 「ありました」より「だらけでした」、「でも」より「その通り」。 相手がAで自分がB という意見の時に 「でも私はBだと思う」と言うとぶつかります。 時には反論しなければいけない状況もあります。 反論しないコメンテーターは面白くありません。 反論するときは 「その通りです、一方で B という見方もあります」という言い方をします。 A という意見もちゃんと立てながら一方でBという言葉で反論するのです。 反論する時ほど反論と思わせない言葉を使うことが大切なのです。 すべての逆接は順接で繋がればつなげられます。 相手が「これはAなんだね」と言った時は「いやBですよ」と言うのではありません。 「Aなんだよねそうさらには B なんですよ」と そのまま繋がったふりをしてB のラインや変えるのです、 ここで使う言葉は「さらには」です。 議論をする時にはネゴシエーション(交渉)があります。 お互いの意見が同じ時には何も悩みません。 相手と自分の意見が違うときに 自分の意見を持って行こうとして逆接の接続詞でつなぐと相手は抵抗します。 ボキャブラリーとして持っておいたたくさんの順接の接続詞をジョイントして あたかも相手が言ったかのように誘導するのです。 これはAなんですよと相手が入った時、 そうその通り 今あなたが言った通りのようにBなんですよと言います。 Aだと言われてもあなたが言ったように B ということで相手は納得します。 相手はそれほど細かく聞いていないのです。 こういうネゴシエーションは自分の意見が通っているかどうかが一番大切です。 どちらに結論が行ってもいいのです。 「できなくはありません」より「できます」。 「何回でも言うわよ」より「一回しか言わないよ」 「何回言えばわかるんだ」ということがあります。 「一回しか言わないよ」ということです。 いつも怒っている学校の先生も怖くないのと同じです。 反復すると相手の耳には届かなくなって険悪感だけが感じます。 相手が生徒の時は覚えさせるコツがあります。 生徒が黒板を一番真剣に見るのは消す瞬間です。 先生が黒板に書いているときは見ません。 「もうこれ消していい?」と言われて 「ちょっと待って」という瞬間に黒板を見るのです。 感じがいい言葉は一回しか言わない言葉です。 スピーチでも お気に入りのセリフは一回言えばいいのに何回も繰り返す人がよくいます。 本当にいい言葉は一回だけ言えばいいのです。

2019年2月11日月曜日

フューチャリスト宣言 ちくま新書


中学生に伝えたい

フューチャリスト宣言


 フューチャリスト宣言 (ちくま新書¥735)を紹介します。 脳科学者茂木健一郎氏と、はてな取締役梅田望夫氏の対談です。二人は1962年、60年生まれ。私には同世代の彼らの言葉がとても熱い。

「未来は予想するものではなく、創り出すものである」
「未来に明るさを託すということは、すなわち、私たち人間自身を信頼するということである」

 linuxやウィキぺディアなどオープンソースは無償奉仕の世界。無償、無料のまわりに大きなビジネスが動いています。これらは公共性や利他性がキーワードになっている、 君の職業ガイドブックにはない仕事が次々に生まれていると この本は教えてくれます。そして君たちに問いかけます。

朝から晩まで情熱を傾けられることは何か、と。

梅田氏
「朝から晩まで情熱を傾けられることは何かということを、いろいろなことを試しながら、問い続けてほしい」「これは簡単なことではないですが、試していくと、ああ自分はこれが好きだという何かにきっと出会います。」「もし君たちに好きなことが見つかって自分は本当はこういうことがやりたいんだ、と思ったら、それを貫いていいと思う。その周りに新しい職業が生まれるかもしれないんだから」
茂木氏
「プロフェッショナルの定義というのは、自分のやっていることに快楽を感じる人」「ドーパミンの上流に何を持ってくるかに関しては、ものすごく自由度が与えられている」
 ドーパミンは脳から出るホルモンです。行動に対し,快感を得ると分泌し動機付けとなります。茂木さんは、ドーパミンの分泌を促すような仕事は人それぞれ違うんだよ、と言っているのでしょうか?

 仕事は、選ぶというより出会うものかもしれません。今なりたい仕事も10年経つと古臭い仕事かもしれない。自分の可能性を信じて楽しいと思うことに没頭する自分を大事にして下さい。

2019年2月7日木曜日

ニコニコ勉強しよう!!


子どもたちのノートにもニコニコマークが広がっています。

センター試験対策に集中して、すっかり数Ⅲの積分を忘れてしまったIさん。塾推奨の積分計算の問題集を2巡3巡と取り組んでいます。「もう解かなくていい」と判断したらこのスタンプを押印。ニコニコが問題集いっぱい広がりだしました。もう大丈夫ですね。3月ニコニコ待っています。

2018年12月7日金曜日

マンガ日本の歴史、世界の歴史。そろえた!!


竹下は歴史の流れを覚えるのが苦手でした。皆さんには親しんでほしいので、マンガ日本の歴史を揃えました。マンガ世界の歴史と合わせて読んでください。

2018年7月2日月曜日

勉強する目的、適性、両立、興味関心。すぐに役立つものほどすぐに役に立たたなくなる。| 「好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則」

一橋大大学院 国際企業戦略研究科教授 楠木健さん著書「好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則」から。

「勉強する目的」「適性、興味関心」「学習と部活の両立」「成長」に関するアドバイスに使える部分を紹介します。

中高生の進路選択に参考となります。文意を損なわないように書き出しているつもりですが、興味がある方はぜひお読みになってください。

「勉強する目的」

#mokuteki

究極的には一つだけだと僕は考えています。「自分の頭で考え、自分の意見を持ち、それを自分の言葉で表現する」、これに尽きる。「自分なりの価値基準をもって生きられるようになる」といってもよい。もっとあっさり言えば「教養」です。
いい時も悪い時もぶれない「知的体幹の強さ」。それはやはり広い意味での教養がもたらすものです。

大学とはそもそも実務研修する場ではなく、みずからの価値基準をしっかりと定める機会と場所を提供するものです。「すぐには役にたたないけれど、若いうちの一定期間、人間生活の基盤形成に集中して取り組んでみるのもいいんじゃないの・・・」という人間の知恵が長い歴史の中で積み重なって、結集したのが大学という制度です。(P127)

「適性・興味関心」

#tekisei

時間とかお金とか努力などを投入した「瞬間に返ってくるもの」=すぐに役立つものほどすぐに役に立たたなくなるのです。これは仕事と仕事生活の鉄則です。(P129)

やり続けていてもどうしてもアウトプットがでない、もしくは、アウトプットがでても客が評価する成果にならない。これを「向いていない」という。つまり資質、能力がない。これはどうしようもない。

向いていないことが判然としたら、さっさと別のことをやるべき。だからといってゼロからやり直したり大転換をする必要なし。本当に向いていない方面には、そもそも手をつけない。

仕事のやりがいは、自分の納得を追求する過程にある。客にとっては結果がすべて。仕事の成果を自分で評価してはならない。自分の中で積み重なるのは過程がすべて。仕事の過程で客におもねってはならない

客側で記録に残る成果の集積を「仕事の量」という。これに対して、客の記憶に残る成果が「仕事の質」。一方で、自分の記憶に残る成果、これを「自己満足」という。

仕事の量を左右するもの、これを「誘因」(インセンティブ)という。ただし誘因では仕事の質を高められない。仕事の質を左右するのは「動因」(ドライバー)。誘因がなくても自分の中から湧き上がってくるもの、それが動因。(P158-160)

「学習と部活の両立」

#ryoritu

人生はトレードオフだ。

トレードオフの本質は「何をやらないか」
時間や体力やお金など資源制約がある以上、「何かを得る」「何かをする」ということは同時に「何かを手離す」「何かをしない」と表裏一体です。なにかをするということは何かをしないということと同義なのです。これをトレードオフといいます。

資源制約がなければ、トレードオフも存在しません。資源の制約がない状態では、意思決定はそもそも不要です。全部、思いっきりやればいいだけです。

トレードオフの本質からして「何をするのか」よりも「何をしないのか」の判断がよっぽど大切です。前者に比べて後者のほうがずっとタフな意思決定です。その時点で何かを失うことになるのですから。しかしトレードオフがある以上「何をやらないことにするのか」の決定なしには実際には何もできないことになります。

1日24時間しか持ち合わせていないのです。(イーロン・マスクさんや孫正義さん)こういう方々は「何をしないか」というトレードオフの選択において尋常一様ならざるクリアな基準の原則を持って生きているのではないかと推察します。
制約の存在こそが人間の幸せの基盤になっている。だから心の声を聴いてどれかを捨てるしかない。

「成長」

#seityo

成長というのはいまと違う「優れた人間」になることだとは僕には思えません。自分がもともと持っている、しかしまだ埋もれている何かを徐々に自分の中から引き出してくるプロセスだと考えた方がしっかりきます。
もっと言えば、自分は自分が勝手に期待するほど「優れた人間」ではないという元も子もない事実を素直に受け入れていくプロセス、これが成長の正体ではないかという気がしています。

自分の仕事に正面から向き合う。それは自分を向くということではありません。自分が役に立とうとする他者を向くということです。自分以外の誰かのためになってこその仕事。自分のために自分を向いてやるのは趣味。趣味は家でやりましょう。

子どもゆめ体験、中2Kさんオランダ・ドイツへ派遣


 長崎東中2Kさんが長崎市の子ども夢体験事業で、オランダ・ドイツに派遣が決まった。8/16から8/24までの9日間。いい夏休みになりそうだ、よかったねー。

立命館アジア太平洋大学(APU)学長出口治明さんは「人生を面白くする本物の教養」(下の写真右側)第6章旅に出る で次のように書いています。

 面白そう、楽しそうだから旅をしたいというだけで、旅は理屈ではない。(略)
教養とは人生を面白くするツールだといいましたが、まさに旅がそうです。何かが得られたとしても、それはあくまでも結果として出会って、私は旅をしているときはひたすら楽しんでいます。その意味で、旅こそ最高の遊びにしてもっとも楽しい教養の源と言えるのかもしれません。(P144)

 それに対して本ならどこへでも行けます。地球だけにとどまらず火星にでも太陽系外へも行くことが可能です。もちろん昔の街にも簡単に行けます。旅と本は互いに補完関係にあるのです。うまく「本・人・旅」を組み合わせて、人生をよき思い出で満たしてください。人生の楽しみは喜怒哀楽の総量(絶対値)にあるのですから。(P159)

 Kさんは中1で英検3級を取得、次回の英検で準2級取得を目指して高校英語(すらら高校英語ステージ2)を学んでいる。訪問地の事前研究や、長崎を紹介文を英作文したりすることでしょう。いっぱい勉強して旅を楽しんで来てね。


 


心のクリーニング


 人生で成功を目指す時、勉強や経験を重視しますが、もっと大事なことに「心の態度」があるのではないか。中村天風翁の言葉を私は次のように解釈しました。

◆その1 感謝を先にしよう

 「言ってもムダだな」「情けない」「どうにもならん」とか、先生は教室で言っちゃだめですよ。夢がない、誰もその先生に期待しなくなる。「一緒に頑張ろう、応援しているよ」とたくさん声をかけてあげましょうよ。
 1995年頃、長崎南高でのこと、生徒たちがTVの流行り言葉かしら「わきゃわからん」といいだした。
 数学の全国大会が長崎であり、長崎大学菅原教授といっしょにモアレ現象(自転車の車輪が逆回転するように見える現象)の研究工作をクラスで担当していた。わきゃわからん、わきゃわからん(=わけがわからない)とわきゃわからんをマクラコトバに学校の不平不満を私にぶつける。わけがわからない、の後には消極的な言葉しかでてこないのですね。
 みんながいるところでは、ありがとう感謝します、をマクラコトバにするとどうだろう。そのあとに「困った」「弱った」など消極的な言葉は続きようがない。あのときこれに気づいていればなぁ。学校でもいじめが減るかも。ありがたいアドバイスです。

◆その2 心のクリーニング

 寝いる直前まで歴史の教科書や単語集を覚えながら寝る。朝起きて復習する。そういう暗記「法」をアドバイスしてきたけれど、この本を読んでちょっと変更。
 「肉体は活動するための道具」「心は思う仕事をする道具」。疲れたな、と思ったら勉強は忘れて、お風呂に入ると同じ気持ちで、眠りにつこうとする前に心の中をお掃除してやすめましょう。
 心はもの思う道具。心を休めるには何も思わない考えないこと。明日の命の蘇りをいただくために夜の時間を安息の時として床の中に入る。人間の寝際の心は無条件に同化する暗示感受習性があるそうです。夜の寝際に考えたことはそのまま潜在意識領に刻印される。だから眠りにつくまでの間、何も考えないで眠りに入るのがほんとうの理想です。
 でも難しいです。何も考えないで寝入るなんて。そこで翁が勧めます。
「思えば思うほど楽しいことを思って寝るようにしてごらん。そのうちだんだん心がきれいになってくると『ああ今まで楽しいと思っていたことも思っちゃいけないことだ』と思えるようになるから。きれいな気持ちになって寝ることを一生けん命おやんなさい。」

中村天風著「成功の実現」からの参考部分

③言葉に気をつける。

 「困った」「弱った」「情けない」「悲しい」「腹が立つ」「助けてくれ」「どうにもならん」というような言葉が充満している中に生きているお互いは、価値のない感化を受けちまうことがあるのです。はたがどうあろうとも、自分自身は絶対に消極的な言葉を使わないことであります。不平不満が言葉にあるとどうしてもその言葉が積極的になりません。

④感謝を先にする。
 人生は心一つのおきどころ。ささいなことでも感謝を先にして、(病や不運も)喜びでこれを迎えたならばお互いの住む世界はそれこそ黄金花作爛漫たる喜びの花園となります。
⑤心のクリーニング。

 体の汚れをとるためお風呂に入りますね。それより心の垢、汚れをとることが一番必要なんです。お風呂に入ると同じ気持ちで、これから毎晩、眠りにつこうとする前に心の中をお掃除する習慣をつけなさい。
 眠りにつくまでの間、何も考えないで眠りに入るのがほんとうの理想です。1日の疲れを休めて、また明日の命の蘇りをいただくために、夜の時間を安息の時として床の中に入る。寝掛けは非常に大事なのです。人間の寝際の心は無条件で同化する暗示感受習性があるんです。夜の寝際に考えたことは嘘でも本当でもそのまま潜在意識領に刻印される。

(近代において最も影響力の大きな哲学者の一人である)イマヌエル・カントは自分の寝床に「ここで考えごと無用」の大きな張り紙をしたそうです。

できそうにない、という人のための別の方法。

 それは思えば思うほど楽しいことを思って寝るようにしてごらん。そのうちだんだん心がきれいになってくると「ああ今まで楽しいと思っていたことも思っちゃいけないことだ」と思えるようになるから。きれいな気持ちになって寝ることを一生けん命おやんなさい。
 心は思う仕事をする道具。心は思ったり考えたりする以外にする仕事がない。心が積極的になると、肉体から心が引きずられなくなる

2018年6月21日木曜日

外で遊んで昼寝して、塾で読書して勉強しよう!


 出口治明さん(立命館アジア太平洋大学APU学長)の「教養は児童書で学べ」「人生を面白くする本物の教養」を続けて読みました。
 この「教養は児童書で学べ」で児童書で子どもたちの時間を豊かにできる可能性を感じ紹介本そろえました。大人が読んでも面白い面白い。我が家の3階の書庫で眠る我が子たちが読んだ「ハリーポッター」シリーズ、妻が親しんで大事にとっていた本を加えて本棚に並べます。この夏、小学生や中学生が読書に親しんでくれたらうれしいな。

 夏休み、小学生は、外で遊んで昼寝して、塾で読書して勉強しよう!
 こどもたちが読書で豊かな時間を過ごして、想像力や好奇心がさらに勉強の原動力になってくれたらいいなと考えます。

【夏マッスル期間中の小中学生の活動】

15:30 入室可時刻
15:30-16:00 読書タイム  (すららAI先生利用不可)
16:00-19:00 学習(すららAI先生利用可能 読書の続きもOK)

塾に読みたい本を持ち込んでもかまいません。
塾の本は教室内で読んでください。

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本との出会い

 楠木健先生(一橋大大学院教授)の「戦略読書日記」で出口治明さん(ライフネット生命保険創業者)の「直球勝負の会社」を知りました。
 2018年の受験が始まる直前に、出口さんのAPU学長就任のニュースを聞き、APUは面白くなるぞ、と高3に紹介していました。残念ながらその高3は不合格でしたが、フェイスブックで出口さんの人柄に親しみを覚え「教養は児童書で学べ」「人生を面白くする本物の教養」の2冊と出会いました。

2018年5月30日水曜日

【自超力】松田丈志 久世由美子

「自分を超える力」 成果を上げるため結果を数値化する

水泳選手の松田丈志さんは著書「自超力」で、数値化する、記録をとることがモチベーションに影響する、と言っています。

0.1秒0.01秒が勝負をわけるこの世界。それは人間の持つ能力で言えばほとんど差はありません。しかしそのたった0.01秒が、人生を大きく変えてしまうのです。

学習を細かく数値化せよと示唆を与えてくれました。学習や部活動に気づきを与えてくれる1冊です。読んでみてください。

以下引用。

目標を立てるだけでは、それに近づくことができません。ビジネスでもスポーツでも重要なのは「その目標を達成するために、何が足りないのか、その目標までにどれくらい距離があるのか」を的確に分析することです。

(シドニー五輪の選考会で日本代表入りした選手との)タイムにして7秒差。(p16)
この7秒がイコール自分とオリンピックを隔てる「差」でした。つまりこれを縮めなければ目標はかなえられないことになります。暗闇に遠い目標を見据えるよりも、目先の7秒という具体的な目的がおかれることで、トレーニングメニューや練習に励む心構えは変わります。(p17)

失敗の確率をさげれば、その分成功の確率は上がります。私が練習ノートを長年続けてきて実感するのは、記録することで同じ失敗を防ぐ効果が、間違いなくあったということです。(p20)

人間ですから、コンディションがいいときもあれば、悪いときもあります。(納得がいくタイムで泳げなかったときに) 「なぜ調子が悪かったのか」を客観的に考えていみることです。いつもより睡眠が足りていなかったのか、それとも食事に何か問題があったか。練習ノートを毎日つけているとそうした好不調の原因が特定しやすくなります。

すべては結果を出すために必要なことであり、また、一人前の社会人として、身につけて。おかなければいけないことでもあります。 私の28年の競技生活は、学びと発見に満ちたものとなりました。(p2,3)

2018年5月12日土曜日

【本はボクの先生】憧れの人 建築家安藤忠雄


「建築家 安藤忠雄」
「高卒後、働きながら独学で建築を学んだ」。 建築家安藤忠雄さんを新聞で知り、彼の本を買いました。

「建築家 安藤忠雄」

激しい本でした。建築科志望の高校生はこれを読みなさい。

・建築に興味がある。
・ものをつくるのが好き。
・数学が好きで、仕事に活かしたい。

 そんな中高生は、ぜひ「仕事をつくる」を読んでください。安藤さんの生き様に触れることができます。まだ彼と「知り合って1週間」ですが、わたしにとって彼は「憧れの人」です。
 あなたに「憧れの人」「尊敬する人」はいますか?憧れや尊敬に基づいた「目標」は、みなさんの「いかに生きるか」を強く支えてくれるはずです。
 人との出会いは限られますが、本との出会いは無限です。あなたが本に近づきさえすれば本は笑顔で受け入れてくれます。本はわたしの「先生」です。



塾には、安藤忠雄さんの本は

「仕事をつくる」
「建築家 安藤忠雄」
「連戦連敗」 東京大学での講義録。
「境界をこえる」「仕事をつくる」の小学生版
「小さな家」安藤さんが憧れたル・コルビジェの著 があります。興味がある人は連絡してください。

2018年3月2日金曜日

「これからの世界をつくる仲間たちへ」落合陽一


これからの世界をつくる仲間たちへ(中央上)

「これからの世界をつくる仲間たちへ」落合陽一(小学館)

以下引用(p38より)

コンピュータになくて人間にあるのは「モチベーション」です。
コンピュータには「これがやりたい」という動機がありません。目的を与えれば人間には太刀打ちできないスピードと精度でそれを処理しますが、それは「やりたくてやっている」わけではないでしょう。
何を実現したいかといったようなモチベーションは、常に人間の側にある。だから、それを持ち実装する手法があれば、今はコンピュータを「使う」側にいられるのです。

英検・数検準2級W合格の中3女子Uさん。先週から1日11時間、土日2日で22時間学習しようと塾でサポート中。

この子がすららで数学ⅠAに加え高校英語・中学国語のレクチャーも100%やり遂げた。入試用の問題集も次々にこなしながら、である。最高級のモチベーションです。

彼女のような若者たちが次の世代を築いてゆくのでしょう。応援します!

2017年8月24日木曜日

勉強が理不尽なことに耐える精神性を養う


「理不尽耐性」・・・理不尽なことに耐える。大人の社会ではけっこう必要なことだと思いますが、それに関する記述です。

「無敵の思考」ひろゆき著、偉人達のブレイクスルー勉強術」齋藤孝著、から引用します。
勉強する意味のひとつに、「理不尽なことに耐える精神性を養うことがある」と言っているとわたしは解釈しています。


◆「無敵の思考」ひろゆき著 大和書房

p192
役に立たないものを無理に覚える能力というのは重要です。

(学生のころ)当時は「こんなことやって何の意味があるんだ」と思っていましたがね。

「意味がないことをやる」ということが重要であるというのに気付くのには、少し時間がかかるものです。


僕はわりと人の「学歴」をみます。学歴が低いからダメということではなく、その背景として受験勉強をやってくれていることは、ある程度その人の担保になります。

偏差値がそこそこの学校に行っている人であれば、少なくとも参考書を理解する能力を持っている証明になるわけです。

そういう人は「理不尽耐性」も高いですしね。


◆「偉人達のブレイクスルー勉強術」 齋藤孝 文芸春秋 

p142
就職試験のとき、運動部でハードな練習を耐え抜いてきた経験がある人は、根性があって仕事でもがんばり抜けるだろうと期待されます。以前は確かにそうだったのですが、最近私はそこに若干疑問をいだくようになりました。


部活のことで本当にいっしょうけんめいになれるのに、その力が勉強面で出せない、ほかの面で出せない、ほかの面で活きてこない人が少なからずいるからです。

粘り強さがあるだろうと見込まれて採用されて、仕事になったら「部活と違いますからできません」と言って放り出されたら困る。

それではスポーツに心血を注いだ本当の意味がないんじゃないかなと思います。

いろいろな局面で困難を乗り越えられる、何事においてもちゃんと向き合える。そういう精神性を養うのが勉強することの意味です。

2017年8月21日月曜日

合格る計算 塾の「強化」書に推奨!


河合塾講師広瀬和之さんの「合格る計算」推奨します。塾で学ぶ中3高1高2に学ばせたい。本にはさんだみどり色のふせんは、竹下が「わたしヤッテル!」と同意するテーマ、オレンジ色4つは「ハックしよう!」と決めたテーマ。

やっぱりそうだよな、そうだよな、おれって正しいじゃん、と昨夜一気読みした本です。

おかげでかなり自信がもてて、今日も紀伊国屋書店でたくさん本を買いました。笑




  数学関係の本。
  • 「イチから鍛える数学演習10min」時間を計って解く。高2の1学期、夏休みに取り組ませたい
  • 「面白くて眠れなくなる数学」サイエンスナビゲーター桜井進さんの講演が数学検定の主催で8月にある。参加したいのだけれど塾日なのでガマン。代わりにと思って購入した本。全国算数・数学教育研究大会が東京学芸大で行われたとき、茂木健一郎さんと桜井進さんの講演があった。桜井さんの対数の話に感動した思い出がよみがえります。
  • 「直感で解く受験数学」いくつかのテーマで、わたしの「どうしてこう考えるのだろう」に答えてくれました。
  • 「数学ガールの秘密ノート」統計の解説本。結城浩さんは20年近く前にyukiwikiというwikiの本を書いている。ブログが流行りだす前のことですが、わたしもwikiをネットに立ち上げて遊んでいました。著作に「数学文章作法」などあり。


    ここからは仕事本。
  • 「小さな会社の儲かる整頓」生徒どうしですららの進捗を競わせるためにどんな進度表をつくったらいいか参考にしたいと思った。小山昇社長すごいさばけてる!
  • 「奇跡の記憶術」出口汪さんは東進ハイスクール講師で「論理エンジン」の開発者。すららの国語の勉強の仕方を考えるヒントになれば、と購入しました。
    書店には小学生の本棚にこの人の問題集がずらりと並んでいました。記憶法の本ですが、論理力とは、日本語の規則に従った使い方であって、そのためには習熟するまで反復しなければならない。というセンテンスが目に飛び込んで来て思わず購入。
  • 「発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由」勉強するのは幸せになるため、とわたしは考えています。彼にどんなきっかけや出会いがあって、どんな勉強をしてきたか知りたくなりました。
  • 「無敵の思考」「2ちゃんねる」開設者のひろゆきさん。好き嫌いはあると思いますが。

    p192 から抜粋

    役に立たないものを無理に覚える能力というのは重要です。
    それなので、僕は受験勉強については賛成派です。あの当時は、「こんなことやって何の意味があるんだ?」と思っていましたがね。
    「意味がないもことをやる」ということが重要であるというのに気付くのには、少し時間がかかるものです。

    だから僕はわりと人の「学歴」を見ます。学歴が低いからダメということではなく、その背景として受験勉強をやってくれていることは、ある程度その人の担保となります。

    そういう人は、「理不尽耐性」も高いですしね。









2017年7月25日火曜日

学校ってなんだろう。 「14歳から社会学」 宮台真司

「14歳から社会学」 宮台真司著 ちくま文庫


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竹下数塾通信2017.07.19
http://isahayajuku.blogspot.jp/
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「学校」ってなんだろう。

メッセージ:
「学校」は他者と交流する中で、「試行錯誤」を繰り返し、経験値を高め、「自分は大丈夫」という「尊厳」を得ていく場所だ。

長文お許しください。

県内の中学校で辛い事件がありました。

学校ってなんでしょう。

文科省なら「生きる力」を育む場かもしれません。そう言われても私はピンときません。「生きる力」とはなにか、「自由である」とはどんなことか、私が納得した言葉を後半で紹介します。

生業(なりわい)である学習塾業で、私は自分の興味・関心・技術・経験・教育的信条をフルに活かせるように仕事をブラッシュアップしています。その結果、高校教諭時代は思いもしなかった価値を子どもたちに提供できるようになりました。

だから、子どもたち自身が自分の興味・関心・特技に気づけたらいいな、と思うのです。

自分の可能性に気づいた子たちは小学生でさえ猛烈に勉強します。


自分の可能性を追求しようとすると、勉強しなければならないことに気づきます。

気づけるように、周りの大人がもっと関わっていけたらいいな。
保護者さまはもちろん、おじいさまもおばあさま、となり近所のおじさんおばさん、そして学校の先生も竹下も!

そんな学校、塾であったらいいなと考えます。

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「生きる力」とは

『デフレの正体 -経済は「人口の波」で動く 藻谷浩介著』p249 から。

普通に生きて十分に稼いで楽しく家族と暮らしながら人とコミュニケートし力づけ、社会にも貢献していく力、つまり「生きる力」のことです。

「自由である」とは

『14歳からの社会学 - これからの社会を生きる君に 宮台真司著』から

p22
選択肢を知っていて、選ぶことを邪魔するものがなく、選ぶ能力があることが「自由」だといったよね。自由であるにも、能力が必要だということだ。

能力によって自由を楽しめる度合いが違ってくる。これは本当のことだ。でも能力が乏しいからといって過剰にみじめにならず、自分がそこにいてもいいんだ、自分は生きていていいんだ、自分は他者から受け入れられる存在だ、と思える。それが「尊厳」ということだ。

p24
君が他者に対して自由にふるまえるためには「尊厳」が必要だ。わかるだろうか。

「尊厳値」が低ければ、他者の前では思い通りにふるまえない。能力が理由であれ、性格が理由であれ、「自分は馬鹿にされるんじゃないか」「自分は許されない存在なんじゃないか」と思わざるを得ない状態で、他者の前で堂々とするのは難しい。

自由であるためには「尊厳」が必要なんだ。「尊厳」は、君以外の人(他者)から「承認」される経験を必要としている。逆にたどれば、他者から「承認」された経験があるからこそ、「尊厳」(「失敗しても大丈夫」感)が得られ、それをベースに君は自由にふるまえるんだ。

p25★★次の部分↓

子どもが大人になるとは、他者と交流する中で「試行錯誤」を繰り返し、「みんなはこういうことを『承認するんだ』ということを学んで経験値を高め、「自分は大丈夫」という「尊厳」を得ていくことだ。