「デフレの正体」これは2011年10月19日 投稿の記事です。
高齢者が、何歳まで生きるかわからない、その間にどのような病気や身体障害に見舞われるかわからないというリスクに備えて「将来の医療福祉関連支出の先買い」すなわちコールオプション※を購入している。先買い支出なので流動性0%、他の消費には回らない。物が売れない状況をこのように分析し、高齢富裕層から若者への所得移転、女性の就労などを提言する。
(※コールオプション:商品の値上がりリスクに対する保険の役目)
生きる力=知・徳・体のバランスのとれた力。文科省の説明は格調高いですね。一方「デフレの正体」の藻谷浩介さんは、生きる力を
「普通に生きて十分に稼いて楽しく家族と暮らしながら人とコミュニケートし力づけ、社会にも貢献していく力」
と表現しました。親が子に期待する力をずばり表現しています。でも、このように生きようとすると、大人はかなり一生懸命仕事しないといけません。
今の若者には切実な問題が書かれています。彼の考察・提言に説得力を感じます。高校生の皆さん、君たちが未来をつくります。経済の細かなことはわからなくとも、読んでみましょう。