「自分を超える力」 成果を上げるため結果を数値化する
水泳選手の松田丈志さんは著書「自超力」で、数値化する、記録をとることがモチベーションに影響する、と言っています。
0.1秒0.01秒が勝負をわけるこの世界。それは人間の持つ能力で言えばほとんど差はありません。しかしそのたった0.01秒が、人生を大きく変えてしまうのです。
学習を細かく数値化せよと示唆を与えてくれました。学習や部活動に気づきを与えてくれる1冊です。読んでみてください。
以下引用。目標を立てるだけでは、それに近づくことができません。ビジネスでもスポーツでも重要なのは「その目標を達成するために、何が足りないのか、その目標までにどれくらい距離があるのか」を的確に分析することです。
(シドニー五輪の選考会で日本代表入りした選手との)タイムにして7秒差。(p16)
この7秒がイコール自分とオリンピックを隔てる「差」でした。つまりこれを縮めなければ目標はかなえられないことになります。暗闇に遠い目標を見据えるよりも、目先の7秒という具体的な目的がおかれることで、トレーニングメニューや練習に励む心構えは変わります。(p17)
失敗の確率をさげれば、その分成功の確率は上がります。私が練習ノートを長年続けてきて実感するのは、記録することで同じ失敗を防ぐ効果が、間違いなくあったということです。(p20)
人間ですから、コンディションがいいときもあれば、悪いときもあります。(納得がいくタイムで泳げなかったときに) 「なぜ調子が悪かったのか」を客観的に考えていみることです。いつもより睡眠が足りていなかったのか、それとも食事に何か問題があったか。練習ノートを毎日つけているとそうした好不調の原因が特定しやすくなります。
すべては結果を出すために必要なことであり、また、一人前の社会人として、身につけて。おかなければいけないことでもあります。 私の28年の競技生活は、学びと発見に満ちたものとなりました。(p2,3)