受験勉強指導




Q 1:国公立大や難関大学に多く合格していますね。
A:中学生で入塾して大学受験まで勉強した生徒さんは2023年は6名、2022年8名、全員が志望大合格です。

小学生で入塾して大学受験まで勉強した生徒さんが今年3名でした。
合格校

県立中受験で不合格だったお子さんが、3年後の高校受験で長崎西高東高、諫早高に多数合格しています。中高一貫校の中学生に負けない速さで中学の英数を先取り予習し、英検数検で準2級2級を取得する生徒が多数います。彼らをニコニコ表彰で紹介できることがとてもうれしいです。
ニコニコ表彰


Q2:進路指導で心がけていることを教えてください。
A:お子さんが前向きに勉強できるよう、疑問や心配を共有し解決策を一緒に考えます。個人の意思を尊重します。お節介はしません。

進路指導では、次のように心がけています。
・具体的なアドバイスを出す。
・塾での様子、課題の消化状況、負荷に対する反応、言動を観察する。
・本来の学力適性を見極め学習・進路指導を提案する。偏差値で話さない。
・指導の適正度を高めるために、対話を推進する。

私は指導の手応え、観察をもとに「この子はここに合格する(させる)」「来年は医学部合格」などと判断します。全員の成績を見るのは共通テスト本番だけです。

1月中旬の土日、共通テストを終えると水曜に業者の判定基準がでます。大学別の合否度数分布で数年分準備しているので「熊本大・工・機械C判定」なら、水曜日には過去に合格者◯名不合格者△名とわかります。

2023年の受験では水曜には三者面談しました。自分の状態を把握させ落ち着いて勉強に取り組んでもらうためです。

合否はテストの合計点で決まります。偏差値ではありません。しっかり過去問に取り組んでいるので、冷静に判断できるのです。




受検生 過去問は必須教材

Q3:過去問研究は必須なのですね?
A:受験校の過去問研究は必須です。問題の「深さ」を体に覚えこませるためです。

はい、少なくとも5年分、できれば10年分を滑らかに解けるようにして受験したい。徹底的に巡回学習します。

過去問に取り組む理由は、問題の「深さ」を体に覚えこませるためです。同じ問題は出題されませんが「深さ」はほぼ同じ。過去問はその年の本番です。自分の学習を振り返る、格好の材料です。


解いた人のみみえる「考える深さ」、がある。

竹下は教員時代、予備校主催のオープン模試の出題委員の経験があります。形式やレベル傾向をつかみ、予備校の先生といろいろ検討してその年の模試を作ります。10年分ほど過去問を解くと、その大学がもとめていものがみえてきます。説明されてもわかりません。解いた人のみ、みえるものです。

過去問題は出ない。出るのは「考える深さ」
    過去問題で練習することは、
  • 問題形式に慣れる。
  • 誘導に気づけるか。
  • どれくらいの計算力が必要か。
  • どれくらいの時間がかかるか。
  • など。
  • 自分は何問完全解答できるかも見当つけておく。
偏差値で「解ける」と判断するのは愚かなり。

過去問を解いて、考える「苦しみ」に耐えられたらGO!ダイビングに例えます。泳げても潜れない深さがあるでしょう。その深さに耐えられるかどうかを経験するのです。深く潜ろうとすると苦しくなります。体が反応します。命に関わります。

過去問を解いて、考える「苦しみ」に耐えられるか。「苦しみ」にチャレンジしがいを感じるようだったら、偏差値や合格判定に関わらずGOGO!です。

次の3点を意識して勉強しよう。

  1. 基礎基本をもれなくまんべんなく点検し習得する。あやふやなままでは何も身につかない。
  2. 受験校の過去問で難易度や傾向を知る。そうしないと目標が立たず振り返りができない。
  3. 前年の優良問題を解く。入試には流行や傾向がある。
Q4:振りかえる、とは?
A:自分はこの学校の入試問題で何割得点できるだろうかと、解いて学力適性を測るのです。高3は、自分に適性がないと感じたら、別の進路も考える必要があります。このような内省を、振りかえる、と呼んでいます。

大学のホームページで毎年の合格者平均を調べてください。過去問を巡回学習の訓練をして本番を予測します。合格者平均得点できそうだったら、共通テストが少々足りなくてもGOGO!です。

逆に、同じ過去問を巡回学習しても得点率が上がらないときは、適性がない、ということです。志望校への適性を知るうえで、過去問研究は早いうちに始めてください。

A:進学するとは、その学校に「自分の人生を左右するような人との出会いや出来事」を期待する、ということです。

勉強してから過去問に取り組もうではなく、過去問を開き解説を理解できるか、から始めてみましょう。国立大学を目指すなら、共通テストの過去問をまず解いてみれば? 君はきっと頑張ります。自分に合った大学選びができて満足度が高い学生生活が送れると思います。なぜなら目標が明確に定まるからです。

合格トレーニング
数学の秀才がやっている学習法。できる人はやってますよ。
過去問・共通テスト、英検・数検 合格トレーニング法
目標は合格者平均点の得点力だ。
東高Kさん、3回反復して医学部を狙う学力へ 。青雲高Yさん、教科書に立ちかえる。


Q5:人気の定番参考書、学校の問題集などは使わないのですか?
A:もちろん使います。

「勉強上手の勉強法」で、定番参考書・問題集を巡回学習し数値化する手順を明確に定めています。
勉強上手の勉強法







高校生  最後は過去問、学校教材、参考書・問題集

Q6:2023.3卒の高3は、12月までatama+の+++レベルで取り組んだと聞いています。
A:はいそうです。次表の通りです。



  • 熊本大・工進学 諫早高3 Nくん

    12月 数Ⅲ・物理・化学・英文読解+++100%完成

  • 熊本大・法進学 諫早高3 Mくん

    12月 英語・化学基礎・生物基礎+++100%完成

  • 熊本大・工進学 長崎西高3 Oくん

    12月 数Ⅲ・物理・化学・英文法・英文読解++100%完成

  • 佐賀大・理工合格 諫早高3 Hくん

    12月 数Ⅲ・化学・化学基礎+++100%完成

  • 長崎大・教進学 長崎日大高3 Aさん

    12月 化学基礎・生物基礎+++100%完成

  • 法政大・理工進学 長崎日大高3 Mくん

    12月 数学・化学・物理+++100%完成、高校英単語発展レベルまでの2029単語すべて暗記。

私は10月全員中断も検討しましたが、皆さんの意思に任せた結果12月になりました。atama+をやり遂げられないのに目標大学への合格は達成できない。そんな雰囲気もありました。


Q7:今年の高3もatama+を仕上げますか?
A:いいえ。atama+を仕上げることが目標でありません。「行きたいと思える大学へ進学する」レベルに到達することが目標です。「個別最適化」してアドバイスします。

atama+には共通テスト対策「総合演習」が設けられています。力試しに役に立つ単元ですが、関連する単元をすべて合格しないと総合演習に進めないようにセッティングされています。関連する単元は++レベル(共通テストで8割を目指すレベル)です。従って、atama+の進度が不十分な場合、まずはその関連単元を完成しなければなりません。

スタディサプリには共通テスト対策、大学別対策があります。高総体まで部活に取り組む高3が過去問に取り組み、現在の自分のポジションを把握し残り半年何に取り組むべきか考えるいいきっかけになります。

「行きたいと思える大学へ進学する」が目標です。高総体後は、学校の勉強も追い込みがかかります。状況判断し、早めに共通テスト対策に入りたいと考えています。

次のリンクで、スタディサプリをどのように高校生が学習しているか説明します。







Q8:atama+がなかなか進みません。勉強の進み方の差はなんですか?進度を上げる方法はありませんか?

#sindo

A:差は通塾回数から生じています。
上表の卒塾生6名中4名が全日程フリーでatama+に取り組みました。

全員が体育系部活動に所属、2学期まで活動した人もいました。
新高3も、C4(週4回通塾)学習者は4月末で数学Ⅲの先取り学習も終え、物理化学は2科目とも授業と並行して完成。共通テスト対策「総合演習」を一巡した人もいます。4月からC4(週4回通塾)に変更して進度が明らかにアップした高3もいます。

A:進度を上げる方法は、第1に通塾回数を増やしていただくことです。すぐ効果が出ます。第2に、Q1でお知らせした学習管理の改善をフル活用していただく事です。


小学生 何に取り組むのか。

  • 市販の教材から吟味し年度最初に決定します。詳しくは目指せ、県立中!をご覧ください。
Q9:過去問、定番参考書、学校の問題集、atama+、スタディサプリといろんな教材があります。何に取り組めばよいですか?
A:小中学生は、atama+またはスタディサプリ必須です。

・atama+は「HOW いかに学ぶか」を指導します。
・スタディサプリは「WHAT 何を学ぶか」5教科フルコースで提案します。

教材の特徴・使い方
・atama+、塾でも自宅でも超個別。
・スタディサプリ、must教材と効率的に取り組む。

2023年3月までatama+は任意でしたが塾生の9割弱がatama+、1割がスタディサプリで学習。小中学生の4月以降の入塾者は、atama+またはスタディサプリでの学習を必須です。


Q10:ざっくり説明していただけますか?
A:はい。基本atama+です。「HOW いかに学ぶか」を学べるからです。

勉強をマスターするために、どれくらい反復しなければならないかわかります。atama+で学習を進めると、だんだん反復期間が短くなる、つまり学力がついていることを実感します。

A:中学受験の小6は、5教科対応のスタディサプリと適性検査問題集など定番問題集を並行して取り組ませます。

atama+からスタディサプリに移る時期は、小5以降、お子さん保護者さまと相談して進めます。

小4 学習計画例 中学入試を意識。
小6 学習計画例 中学入試を意識。小6を先取り学習+適性検査過去問
A:高校受験の中3は、atama+4教科と塾の定番の「超効率」問題集などを並行して取り組ませます。

5教科対応のスタディサプリにしないのは、atama+の確認テスト機能が秀逸だからです。

A:中高一貫校の中学生は、atama+の学習を負担に感じることがあります。atama+を英数に限定したり、スタディサプリで学んでください。

Q11: スタディサプリを勧めたい人はどんな人ですか。
A:・中高一貫校の中学生で演習は学校の課題で取り組む人、中学高校受験で、国語や理社を勉強する人、atama+で十分先取り学習している人、高3で共通テスト・大学入試対策を始めたい人、です。

スタディサプリの良さは5教科対応である点。先生がとても魅力的です。勉強を面白いと思うきっかけになるかもしれません。詳しくは
スタディサプリ、must教材と効率的に取り組む。をご覧ください。





コラム:何かを「する」には、「しない」判断が先

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受験生は「時間がある」と思っているかもしれませんが、ありません。乗り越える唯一の方法は 「今を大事に」 です。

今日やれることは限られています。目の前のことに一生懸命取り組んでください。やらない事を決める判断も必要です。君の1分1秒を無駄にしないように、君が取り組むべきmust教材の反復に、私はこだわります。

いつの日か、「あのとき勉強した自分」の延長にいる君に会うために、私も今日を一生懸命です。

君は、

  • 何が好きで(得意で)、何に頑張ってる?
  • そんな自分を活かす方法考えてる?
  • できないをできるにする練習してる?
  • 興味分野の研究してる?
  • どんな本読んでる?

君自身のことだけれど簡単じゃない。もし君が具体的に答えられたら、その答えは君を支える。苦しい時も頑張れる。意識して自分を振り返ってみよう。教室で君に問うよ。


専門的・技術的職業を目指す人は大学へ進学する。君が医者を目指したとしよう。医学部では大学2年で人体解剖実習がある。中1だったら7、8年後、高3だったら2、3年後、それまで聴診器さえ持ったことがない君が人体を解剖する。これが学ぶということだ。そして70才80才になっても君は医療に携わっている。

10代20代で学んだことは、その後の人生の大半を方向づける。10代後半は、まるでロケットの発射台だ。

「しない」判断

何かを「する」には何かを「しない」判断が先に来る。トレードオフが必要だ。と私は真剣に君にアドバイスする。このリンクを読んだ君は中高6年間をどう過ごすだろう?

学校は勉強と部活を両立をかかげる。押しつぶされないように自分を守ってくれ。そして自分のこうなりたいのために、十代という貴重なリソースを自分のやりたいことに集中してくれ。

もし保護者さまが仕事と家事と子育ての両立に頑張りなさいと言われたら、「もっと頑張れと言うのですか」とキレるよ。みんなじゅうぶん頑張っているんだよ。

好きで得意を仕事にすると、人生は楽しい。

最初に掲げた5つの問いは、60代の私も常々自分に問うている。好きで得意を仕事に織り込むことばかり考えている。私にとって仕事は「1人部活」。だから楽しいのだ。

興味関心の先に君の夢や目標・職業があるはずだ。それに近づこうとする人生は最高に楽しい、保証する。「君のとなり」という特等席で、君の一生懸命を見せてくれ。