2024年9月19日木曜日

中学受検生の保護者さまへ。竹下の中学受検の考え

中学受験の生徒さん、保護者さま

先日の模試について私のコメントを送りました。読めましたでしょうか?面談のご希望がありましたらお受けします。まずはLINEで面談で相談ごとをご一報ください。

中学受検で、つぎのような要望やお悩みをいただくことがあります。

  1. 合格の可能性を知りたい。
  2. あがり症なので入試本番の緊張感を体験させたい。
  3. 中学受検にもすべり止めが必要か。
  4. 予想問題を解かせたい。

私の個人的な考えは次の通りです。保護者さまはどうお感じになりますか。感想をお聞かせください。


1.合格の可能性を知りたい。
  • 2回模試を実施しました。この模試が本番だったら、「合格」だった「不合格」だったの2通りしかありません。
    「合格」だったら「これが本番だったらよかったのにね」です。「不合格」だったら「これが本番でなくてよかったね」です。
  • 模試は、それまでの自分を反省し、これから何をどうするか、振り返るきっかけです。君の能力や可能性を示すものではありません。
  • 合格するために、自分にできることは何かを考え、実行しましょう。
  • 子供たちは生きてきた11年間あまりの経験や習慣の延長で問いへの答えを考え解答します。解説を読むには、読むための動機づけや読む練習が必要です。模試をきっかけに、今まで、だらけていたけれど、突然モーレツに勉強しだす子もいます。私たちが期待するほど小学生に状況判断ができているわけではありません。それを前提に子供たちに接します。
  • 塾には多くの諫早附属中や諫早高のお子さんがいます。彼らの様子から察するに、塾で勉強する小6のみなさんは誰もが合格の可能性を持っています。お世辞ではありません。

2.あがり症なので入試本番の緊張感を体験させたい。
  • 模試の34回は実施しないことにしました。日大中の特別入試が刺激になると判断したからです。
  • 日大中の特別入試(12/1)は本番そのものです。
  • 日大中受検料は2,200円でお手頃です。模試は4,120円します。
  • 面接があります。もちろん適性検査です。
  • 日大から模試代わりに受験してください、と勧められています。
  • パンフレットによると定員120名に対し県内から500名が受験しその9割が合格、関西地方では二千名の受験があるそうです。今年は108名が入学しました。
  • 注意点もあります。日大中を受けるなら過去問は解いておく必要はあります。今年の春の問題をもらってきました。問題と学校説明会のパンフレットとみなさんにお渡しします。

3.中学受検にもすべり止めが必要か。
  • 都市部のように、学力に応じて中学校が選べるならともかく、県立中を目指す人にとってほとんどが、県立中か市立中の2択です。県立中に縁がなかったときは市立中で良いと思います。
  • 私立中は紹介した日大中以外に青雲中も全国から受験者があります。2024年の合格者は600名を超えました。きっちり勉強すれば県立中のすべり止めになります。しかしいずれの中学も成績上位者と下位者の学力差はたいへん大きく下位者にはお勧めしません。
  • ちなみに竹下がもし中学受験させるなら、県立中不合格のときは市立中一択です。教育費で一番お金がかかるのは大学進学だからです。国立大学の授業料もこれから上がります。私立大なみ150万程度にあげてはどうかという意見を新聞で読みました。来年度から東京大学の授業料が53.5万から64.3万に上がります。きっと他の国立大学も追従するでしょう。

4.予想問題を解かせたい。
  • 竹下は数学科の教員採用試験や予備校の長崎大学オープン模試の問題作成に関わった経験があります。この経験に基づきアドバイスすると、
  • もっとも本番に近い予想問題は、長崎県の県立中「過去問」です。
  • 学ぶべきは出版会社の模範解答解説です。問いに対しどこまで答えるか模範解答の深さを研究してください。
  • 竹下も今回あらたに解き直し答案をつくり、解答解説を読み直しました。そして私自身の採点基準を設定し、みなさんの答案を採点してきました。その採点は辛すぎるかもしれない、甘すぎるかもしれない。もしかしたら、君の考えを読み間違えているかもしれない。君は、私の独断と偏見に基づいた評価に対し、私と、もっと対話すべきです。
  • 実は、過去問はでません。出題者は類似問題は避けます。恥ずかしいですから。十年分ぐらい過去問をみて類似問題は出さないように気をつけているはずです。 出ない問題になぜ取り組むのか?問われ方に慣れるためです。また問われる深さは変わらないので、どの程度まで答えるのか、解答解説から学ぶためです。
  • 問題作成者も流行には敏感です。どんな問題が出題されたかなと新傾向を全国の問題集でみるでしょう。いいなと思ったら、参考元ネタがバレないように、長崎県の子供達向けにりフォームします。
  • だから君たちには、全国の公立中高一貫校の最新適性検査問題集を解かせます。