2018年5月27日日曜日

部活のように「鍛える国語」






▼まるごと受け止め「鍛える」

左表は小5の高学年国語テストの学習記録です。5月、問題をシャッフルしながら3回テストを繰り返しました。この結果をどうお感じになりますか?

✔ レッスン1はok!
✔ 2はok。
✔ 3はok。
✔ 4は6割とれているok。
✔ 5は微妙だねもう一度。
× 6は再学習が必要だろう。
✔ 7微妙。
✔ 8 いいんじゃない?
× 9 まだだね。もう一度。
6の3巡めは反復がない。やる気なくしたかな?
 
といったふうに、次週の課題を設定しています。 

※成績記録をつける必要性については、成果を上げるために結果を数値化する をご覧ください。

▼「英数より国語」と思う理由。

 中学生が方程式の文章題で「読み間違えた」と言います。声にだしてたしかに読める。でも1対1で問うと「間違えた」ではなく状況を「わかっていない」こんな意味なんだよと説明してもその場しのぎの対処療法。
 小学校から低学年 → 高学年 → 中学校とさかのぼって復習させるしかない。

 竹下はGoogleを多用しています。4月末androidスマホを新調しました。そして音声でスピーディかつ正確な文字入力ができることを知りました。

 読んだ本の読後メモは今までキーボード入力でした。ふと思いつき、本に引いた線の部分を新調スマホで音声入力すると、普通の会話のスピードでスマホ画面8枚分のメモを一気に入力できました。

 試しにNHKラジオニュースをスマホに聞かせて変換させました。変換候補から若干選びなおしも必要ですが、支障なく1本のニュース原稿が出来上がります。


 書籍やニュースになるような音声原稿はAIが内容をほぼ正確に判断しテキスト化します。テクノロジーの進歩が加速する中で、少なくとも仕事において、私たちは生涯にわたって学習しマスターしバージョンアップしていく必要がでてきます。ほとんどの場合、それはテキストを通して学びます。文章を読んで意味がわからない子供たちには致命的です。
わたしは危機感を感じました。

以上が「英数より国語」と思う理由です。正確に読めるまで反復して「鍛える国語」に取り組みはじめました。

▼欠かせない「アゲアゲ応援団」

ポールタフは「わたしは子どもたちに何ができるのか (英治出版)」で次のように言います。


「学業のための粘り強さ」の背後にあるカギは
「学業のためのマインドセット(こころのありよう)」
つまり子供たちそれぞれの姿勢や自己認識である。

 生徒たちの教室でのがんばりに最も大きく貢献する信念は次の4つ。
① 私はこの学校に所属している。
② 私の能力は努力によって伸びる。
③ 私はこれを成功させることができる。
④ この勉強は私にとって価値がある。  (p109より引用)

「この学校」を「家族」と置き換えて、保護者さまからお子さまにたくさん言葉をかけてください。笑顔で「よしよし」「だいじょうぶ大丈夫」と「アゲアゲ応援」しましょう。

①  あなたは家族。わたしが見守っている。
②  続ける。一つずつ解決する。
③  続ければ必ず目標に到達する。
④  この経験から得たことはあなたを一生を支えてくれる。
こんな感じでしょうか。

保護者さまと竹下は「アゲアゲ応援団」応援団長は保護者さまです。

▼評価・比較はしない。到達させる。

「鍛える国語」では読む技術力をテストで数値化します。巡回しながらテストを反復して学習します。
間違いからしっかり学べばいいんだよ。←重要
② 反復で間違いを減らそう。
③ だんだん正確に速く理解できるようになるよ。
④ このテストで点数がとれるようになればいいんだよ。

間違いからしか学べないんだくらいの心構えでいいと思います。やりっぱなしになっているテストを自ら復習するよう仕向けます。

他人と競争も比較もしません。なんの意味もないからです。このテストで〇割とれるようになる。そんな絶対的学力に意識を向けさせます。

80点以上 マスタ ←九州大 高校英語すべて80点以上必須
70点以上 上級 ←国公立大 高校英語すべて70点以上必須
50点以上 中級
25点以上 初級
25点未満 初心者

▼保護者さま、アゲアゲ応援の時間です!

なぜ成績表を保護者さまと共有するのか。それは「鍛える国語」というさかのぼり復習を成功させるさせるためです。
 成績が上がったら大喜び、成績が下がっても「よしよし」とまるごと受け止め笑っていられる応援団長でいてほしいです。なぜかというと、

・すべてはお子さんのやる気にかかっている。
・正答率はそう簡単に上がらない。

と、コーチの竹下は高校英語で小5から高3まで半年1年と十数回テストを反復して実験済みだからです。

さあ保護者さま、長期戦です。笑顔の準備はオッケーですか?