Nくんは、共通テストを終えた3日後の水曜日呆然とした。Bライン−92点のE判定。それは受験志望者の成績分布(左欄)の欄外だった。
しかし前年の合否追跡(右欄)でBライン−92点をたどると、まだ合格している。合格者最低点をとる覚悟で未習の物理基礎を始めた。前期試験は総合問題。生物化学以外に物理の知識も問われる。(塾にはatama+がある)
ダメもとだ。何も失うものはない。彼は自分を追い込んだ。
結果は、大逆転合格。入学式で新入生代表として宣誓文を読んだ。2次試験1位だったのだろう。選ばれた理由に、職員の方から「成績優秀だったため」と説明を受けたそうだ。高校の入学式なら、宣誓するのは通常入学試験1位の子だ。
神さまは君たちをお試しになる。イタズラする。受験生よ、抗(あらが)え。最後まで、後期まで戦いぬけ!
後期試験の倍率は幻影だ。君を試している。幻影を払いのけろ!
同じ試験を受験する者の中で、一番過去問を解き直せ!巡回せよ!それをやり抜いた人で合格しなかった人を、私は知らない。
チャンスの神様は前髪しかない。
『チャンスの神様は前髪しかない』
この言葉は、ギリシャ神話のカイロスという神からきているものです。 カイロスは頭に特徴があり、前髪は長く、後頭部は禿げているそうです。
カイロスは、ギリシャ語で「機会(チャンス)」を意味し、後ろ髪を掴もうとしても掴めないことから、チャンスはすぐに捉えなければ、後から捉えることはできない、という意味で使われます。(以上引用)
【追記】
塾の高校生へ。
ふだん私が能力を偏差値で語ることはしないよね。学年が進行して母集団が絞り込まれると偏差値は下がる。ベネッセ実力・模試で偏差値上昇・維持している人は頑張っている証拠。
私が唯一参考にするのは共通テスト直後のベネッセ判定。志望大を目指すにあたって何点足らないか、どんなポジションから受験するのか判断するため。
数学を先取り学習させるよね。これは高3夏休みから志望大の過去問を解かせ、何割得点できそうか肌感覚で手応えを感じてもらうため。これが、共通テスト後の受験大決定に役にたつ。この記事の主人公Nくんも1学期中に数Ⅲを終えていた。
バッティングマシンの球は打てたら、同じ球速のプロの球は打てるのだろうか?打てんやろ?。君のベネッセ偏差値がどんなに高ろうが、志望大の過去問を解けるとは限らないのだ。解く、理解する練習をしなさい。
同じ問題でよいのです。できるようになったら、制限時間を短くして取り組みなさい。間違わない練習が正答率を上げる。
受験生よ、後期にまだ間に合う!過去問を徹底的に解き回そう!