竹下の結論
MUSTな教材を「反射的に」解けるようになる。
1冊を一巡するには時間がかかります。最短経路の学習を常に意識しています。類題をくり返し復習させ、反射的に答えがだせるようになるまで鍛え上げる。つねに巡回して忘れさせない。「もれなく、根本からまんべんなく」。
参考書をアレコレ替えていませんか?
だとしたら「自殺行為」です。最低6割は自分で解決できる参考書、学校が推奨する参考書の反復を徹底しましょう。
竹下がatama+を勧める理由は、AIが生徒さんに、効果的な反復を取り組ませてくれるからです。
2016夏のマスマッスル学習会の風景。
最新脳科学が教える「高校生の勉強法」
最新脳科学が教える高校生の勉強法 現 東京大学・大学院薬学系研究科・教授 (本を書いた頃は薬学部助手) 池谷祐二著(2002初版) 東進ブックス 945円
「16歳からの勉強法」がリニューアルして出ています(2022.3)。参考になりますよ。ぜひ読んでみてください。
問題集は難しすぎませんか?
同じ科目でも、参考書が替わればまた一からその参考書を理解しなおさなければなりません。復習効果はあくまでも同じ対象に対して現れるのです。
もし皆さんが周囲の人や本の情報に惑わされて、参考書をアレコレと替えているとしたら、それは復習効果をみずから放棄しているようなものです。ほとんど自殺行為です。
「6割、最低5割は自力で解ける。解説は7,8割はほぼ理解できる」レベルが一番効率よく学べます。
「わかる」とは
「わかる」は「分かる」とも書きます。つまり物事を分解して考えられることを「わかる」というのです。
入試問題を解くことから、問題を基本レベルまで分解することを学ぶのです。「1冊の問題集」を通して徹底的に分解する練習をしましょう。
なぜ繰り返すのか
P50,51
ただ思い出せなくなっているだけで、ちゃんと脳の中には残っていたのです。実際には無意識の世界にしっかり保存されているのです。学習を繰り返した場合には、この無意識記憶が気がつかないうちに暗記を助けて、テストの成績を上昇させるのです。なんども繰り返すこと、つまり(略)復習すれば忘れる速さが遅くなるのです。
P53
潜在的な記憶の保存期間は1か月なのです。1か月以内に復習しなければ、さすがに潜在的な無意識の記憶も無効になってしまいます。最低でも1か月以内に復習するようにしましょう。
長期記憶の保存場所は大脳皮質。容量は大きくないため必要な情報と必要でない情報の仕分けが必要。その判定をするのが「海馬」である。
海馬が生きていくため(生存)に不可欠かどうかを判定して長期記憶となる。その審査期間は約1カ月。知識を海馬に必要なものとして判定してもらうには、できるだけ情熱をこめて、ひたすら誠実に何度も何度も繰り返し情報を送り続けるしかないのです。
同書P56,57
復習の効果は「同じ内容のもの」に対して生じます。同じ科目でも、参考書が替われば、また一からその参考書を理解し直さなければなりません。復習効果はあくまで同じ教科に対して現れるのです。これはとても重要なことですから、肝に銘じてください。参考書をアレコレと替えているとしたら,それは復習効果をみずから放棄しているようなものです。ほとんど自殺行為です。
なぜ無意識の記憶には使用期限があるのか。じつは海馬が鍵でした。
方法記憶
「わかる」コツ=自分の勉強法 をつかめたらしめたもの。理解する方法「方法記憶」を習得したことになります。方法記憶はどれだけ多くの問題を解き悩んだかによって蓄えられる、一生使える勉強法です。
しっかり寝て記憶を整理する
- 新しい知識を身につけたらその日に6時間以上の睡眠が欠かせない。
- 夢は記憶の再生。海馬が脳にある情報や記憶の断片をあれこれと組合せている。
- その組合せに意味があるかないか整合性をテストしている。そしてどの情報が必要か海馬が整理している。
- 寝ないということは海馬に情報を整理し選択する猶予を与えないということ。整理できない情報はただちに廃棄される。
やるべきことはきちんとやってあとは海馬にまかせよう。