なぜその大学に合格したのか?
それは、目指したから。直面する問題を解決してきたから。
D判定、E判定でも、
必ず志望校に学力を合わせてくる子たちがいる。
志望が明確。ぶれがない。
大村高校勤務のとき、神戸大・土木工学志望の高3Aくんの担任だった。
学力判定がD・E判定なので、他の大学を勧めていた。
センター本番。結果はよくなかった。
ところが彼は、難易ランクをあげて九大・工・都市工学を受験するというのだ。
出願直前の切羽詰まったときにはじめて知った。
彼は幼い頃、阪神・淡路大震災にあっていた。
街を復興したい。都市工学を学び都市設計の仕事に携わりたい。そのためにボクは九州大で都市工学を学びます。
強い動機があったのだ。
受験は、「受かる・受からない」で考えると、判定、がすべて。
「こうなりたいこうしたい」で考えると、
足りない部分を詰めることができるかどうか、がすべて。
彼は猛勉強した。
発表後も連絡が来ない。私も合否に×とつけていた。
数日後、ひょっこり遊びに来た。
「合格しました」
「どうして連絡せんとね?」「知っていると思っていました」
私のいいなりになっていたら、Aくんは熊本大工学部土木だった。
私は思った。
生徒の人生をいじらない。
その子の伸びようとする方向に学習支援する。
やらんば!面白い!と思ったらいくらでも勉強するはず。
どうすればできるようになるか?
できないことに悩むな!
試行錯誤する、そんな中高生になってほしい。
※2018年の記事です。写真は千々石教室(2013年頃)の様子。みんな、どうしてるかな?