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- 「数学の秀才」がやっている学習法
- 初巡が大事。
- 周回記録をとる。
- 部活と同じだ!
1.「数学の秀才」がやっている学習法
何巡すればいいのか?と訊ねる人がいる。巡回数が目的でなく、できるかどうかがすべて。君が「もう大丈夫、できる」と確信した問題は省いて絞り込んでいけばいい。
十周すればたいていできるようになる。
「偉人たちのブレイクスルー勉強術」 斎藤孝p238から引用
数学の天才は東大の理Ⅲと京大と慶應の医学部にひとにぎり。それ以外の数学のできる秀才たちは何なのか。
「どうやってできるようになったの?」と聞いたときに、「ただ、問題集を五周、十周するだけですよ」「そうそう、十周すればたいていできるようになりますよ」みんな信じられないぐらい繰り返して鍛錬している。
十周とは10回繰り返し解くという意味。
わかるとできるは大違い。「だから最初から言っているでしょ、十周だって。まだ二周目でしょ。二周で自分は向いてないからとか言って絶望するのはおかしいでしょ」
十周できたら完璧になっていればいい。目標を後ろに設定しておくと、三周、四周なんてまだできなくて当然という気持ちでいられる。
2. 初巡が大事。
ポイントは1巡め。1巡めを乗り越えれば2巡め以降はスムーズだ。山口真由さんの「7回読み勉強法」が心構えを伝授する。
抜粋 p78
最初に問題集を解くときには、問題形式にも慣れていないし、知識もないのだから、間違えるのは当たり前。どう考えても、間違える問題のほうが多いのです。
ここでいちいち間違いと向き合っていると、気持ちが沈み、勉強がはかどりません。
だからこの段階で間違った問題にチェックを入れることは一切しません。
自分の出した答えが違ったとしても、自分の回答のどこがどう違うのか、なぜ間違ったのか、などという分析は一切しませんでした。ただ、正答に付された解説を読むだけ。こうすると、自分の間違った考えにとらわれることなく、正答とその解説だけが記憶に残りやすくなります。
p79
誤答のチェックをするのは、全問題を少なくとも5回以上解いたあと。その時点になると、全体的な理解も進んでいて、正答のほうが多くなっています。
正答率8割、誤答率2割くらいになってから、自分の間違った問題について分析するというのが、もっとも効率的なのでないかと思います。
「7回読み勉強法」をヒントに私は次のように指導する。
- 生徒が「わかった」と判断したことをさらに説明しない。
- わかったかどうかは、周回してテストで確認すれば済むことである。
- 疑問が解決しないときに、ともに考え理解を深める手助けをすればいい。
- 目標を見失わせない、学習スピードを落とさせない。ことがもっと大事。
- 生徒の状態を把握し、コーチとしてしっかりと伴走する。
初巡さえうまくいけばあとは反復して不十分な理解がないか点検する。今年(2022年)は多くの受験生が過去問題を巡回学習し全員が国公立大に合格した。
3. 周回記録をとる。
諫早高合格した中3の問題集周回記録をご覧ください。(動画22秒)
・ストップウォッチでタイムをとりながら勉強を進める。
・10点満点自己評価で数値化する。

真津山小6の過去問プリント。
上部中央にかかった時間17m23s(17分23秒)
青:日付〇×、黄:正答率
赤:⑤④が「合格・完成」の評価。
- 2巡3巡と反復すると時間が短縮し間違わなくなる。この当然のことがなかなかできない。
- 10点満点自己評価を、保護者や指導者と共有する。1点「初心者」から10点「合格」。10点になると巡回対象から外す。
4.部活と同じだ!
知識を習得する過程で感じる自己達成感や成長体験は「自分の内側から生まれるもの」です。自己達成感、成長体験が子どもたちの人生を支えます。決して知識そのものが支えているわけではありません。
部活と同じなのです。水泳や陸上をやっている人はタイムとコンディションを記録します。野球やバスケではマネージャーがスコアブックを記録します。これらの記録は明日に活かすため残します。
「日付〇△×タイム」も同じです。「おっ、できるようになったぞ」とか「まだまだだなぁ」とか感じるようになります。その情動 - 感情の動き - が子どもたちを成長させると考えています。 (2019.6.4)
参考書・問題集を巡回学習する習慣をつける。
高校生になっても、大学入試でも、活かせる学習法を小中学校の段階から習慣化したい。塾では次のように指導しています。