2026年5月3日日曜日

2.自己評価の数値化手順

勉強した「つもり」になっていないか?

この問題から何を学んだか?他の問題で活かせることは何か?

解けない、間違った問題の解説を赤ペンで丸写しする人がいる。「学校の先生から指示されて赤ペンで書いている」と言う。その人の様子をみると「仕上げること」が目的になっている。

と学習者に問いかけてみるとよい。勉強した「つもり」では答えられない。

勉強の目的は、取り組んで脳を鍛えることだ。ところが、仕上げることが目的、作業となっている人は多い。学校の先生も仕上げたこと、やったかどうかの点検に止まり、勉強の質を評価することは困難だ。

定期考査では、勉強の質を評価する。できるかどうかを試すのだ。作業のような勉強からいい成果は得られない。だが、子どもたちにしてみると、自分は勉強したのに結果が出ない。と感じられるだろう。

以下、振り返りのために、2.問題の解き進め方から、5. 10点満点評価までステップ化した。

問題の解き進め方、訂正ノートの作り方。自学の「鉄則」

手順
  • 解説を読んで理解する。
  • 解説を伏せて、鉛筆でノートに答案を再現する。
    • 鉛筆だったら気づいたミスは消せる。
  • 再現中に詰まったら、そこだけ解説を読み直そう。
    • 詰まったところがあなたの弱点、つまり強化すべきポイントだ。
  • 解説を伏せて、答案の続きを作ろう。
  • 答案ができたら、解説を見直そう。
  • マチガイは赤ペンで、ポイントは青ペンで、ピンポイントでコメントをいれよう。
    • 最重要は「他の問題で応用可能な学びは何か?」
    • 赤ペン青ペンでコメントすることで注意を自分に喚起する。
    • この問題から学ぶのは、出来なかった点気づかなかった点、答案のストーリーではない。
  • やっぱり理解できない。そんな箇所は先生と一緒に考える。
  • 解説を読んで作った答案とわかるように最後は赤ペンで答案を囲む

学習結果を自分で評価「見える化」日付・〇×・タイム

次の画像はセンター試験で正答率9割超、国公立大合2次逆転合格者が問題集に記した自己評価の記録

手順
  1. 問題を解いたら問題集の問題番号付近に日付、〇×、タイムを書き込む。
    • できた問題には〇、
    • できなかった問題に×を記入。解答を読んで理解できたらノートに再現する。
    • 再現できたら×を〇で囲む。
    • 理解できなかったら先生から説明を受ける。
    • 解いた日付、かかった時間を記録する。
  2. 問題集に書きこむこと。ノートではない。
    • ノートは次々に替わるが問題集は一つだから。
    • 問題集に日付、〇×、タイムの学習履歴が並ぶと自分の理解度を把握できる。
  3. 大問、ページごとに「10段階評価」する。

結果が見えていないと、何をすべきか方針がたたない

竹下数塾の「見える化」は、

  • ① いつでも見える
  • ② 見たくなくても見える
  • ③ 他人(指導者・保護者)が見ても、学習のコンディションがわかる  状態であること。

中1の学習の記録。巡回学習を色分けして学習結果を「見える化」。

上の写真から学習の取組み次のように読み取れる。

  • 8/2,8/7,8/9 と学習した。
  • 8/2は(1)(2)は正解、(3)は不正解だったけれど見直しで理解できた。解き直した。
  • 8/7は(2)は正解、(1)(3)は不正解。(1)は初巡では正解だったのにね。
  • 8/9も(1)(3)は不正解。解き直した。

この記録から
  • 3回繰り返した。
  • でも3回とも正解したのは3問中1問のみ= 33% = 33点です。
  • つまり確実に期待できる得点は33点。

勉強方法を改める必要がある、と判断できる。

このように「見える化」は成績を上げるための必要条件だ。できることとできないことの区別が、やるべきことを決めるからだ。できないことをできるまで反復する。それが勉強であり、それを続ける力が「学力」だ。

10点満点評価

大問ごと、ページごとなどで10点満点評価する。ある大問が小問(1)(2)(3)の3問からなり、2問正解だとする。正答率は2/3→0.66→×10倍→6.6→小数を切り捨て→6点とする。

簡易的な計算法として、2/3→20/3→3×6=18、3×7=21→20を超えないのは6→よって6点 と教えている。