近年、私立大学を中心に、年内に合格が決まる入試(総合型選抜・学校推薦型選抜・学力評価型年内入試)が拡大しています。
2025年12月9日付の毎日新聞でも、この動きを「私立大学と受験生の思惑が一致している」と報じています。
① なぜ「年内入試」が増えているのか
- 私立大学側:少子化の中で学生確保が重要になり、早期に合格者を確保したい
- 受験生側:早く進路を確定したい/共通テストや複数校受験の負担を減らしたい
この両者の思惑が重なり、年内入試が拡大しています。
② 「学力を見る年内入試」の実態
最近は「学力を評価する年内入試」と説明されるケースも増えています。
一方で、共通テストのような統一基準とは異なり、大学ごとの独自評価が中心になるため、評価の透明性や基準にはばらつきがあります。
また高校現場からは、受験時期が実質的に前倒しになり、高校での学びが圧迫されるという懸念の声も出ています。
③ 早期合格のメリットと注意点
メリット
- 早く合格が決まり、精神的に安定しやすい
- 受験費用・移動負担の軽減
- 複数校への挑戦が可能な場合もある
注意点
- 合格後に学びが止まり、基礎学力の定着が不十分になる危険
- 入学後の学習についていけなくなるケースがあり得る
- 「合格=ゴール」ではなく、進学後につながる学びの継続が必要
④ 竹下数塾の考え方
竹下数塾では、「早く決まること」よりも「力が身につくこと」を大切にしています。
年内入試を目指す生徒にも、基礎学力の反復・定着、学びを継続する姿勢を重視して指導します。
合格後も、進学後を見据えた学習(学び直し・先取り)を一緒に設計します。
⑤ 保護者のみなさまへ
年内入試は、使い方次第でメリットにもリスクにもなります。
「なぜこの入試を選ぶのか」「合格後、どんな学びを続けるのか」を、お子さまと一緒に考えることが大切です。
ご不安やご質問がありましたら、いつでもご相談ください。
※本ページは、新聞報道(毎日新聞 2025年12月9日付)で扱われた論点を参考に、竹下数塾として保護者のみなさまへ分かりやすく整理したものです。