以下の表は、今春中学に進学する新中学1年生が、小6の12月から4月中学入学式前日までに取り組んだ、中1 数学・英語の先取り予習状況です。数字は15問から30問程度からなる確認小テストの正答率です。
進捗が少ない生徒たちは、小学5・6年の算数・漢字・理科・社会を並行して復習していました。全員がよく頑張りました。
「教材の評価・感想」
eboardは:
- 中学1年生の英語・数学を、正答率平均8割ですべて予習した生徒が4名いました。
- 進度に差はありますが、eboardは中学数学・英語を全員が7割以上正答でき、3ヶ月程度で1年分の予習ができる基礎基本重視の教材であることがわかります。
「取り組ませ方の工夫」
- 基礎基本重視。理解を数値化して記録。
- 他人の進み方を共有し、やる気を促進。
- 進み方が良好で完成した人を「ニコニコ表彰」(図書券授与)を予告し、やる気の継続を図りました。
「狙い」:なぜこの方法を採用するのか
- 基礎基本でも100点を取るのは難しく、見落としがあるため、学力が高い生徒も新たな気づきを得ることができます。
- 学校の教科書準拠の問題集を優先し、完璧に習得するために教材を反復練習する習慣をつけることが、初めて学ぶ段階で最も重要です。レベルアップを望む生徒には、適切で優良な教材をアドバイスし、自学自走できるよう育てたいと考えています。
- 他の生徒の様子を見せることで、自分を省みる機会を提供し、生徒自身が気づくことを促します。「言われてする、言われないとしない」という態度を植え付けたくありません。
- 個人の能力や到達可能レベルはさまざまですが、読み書き、比例反比例など、小中学校で学ぶ概念は生活に必須です。学習態度が良好で十分な正答率を達成した生徒を「ニコニコ表彰」で讃えたいと考えています。
勉強は「未来の自分」への投資です。大人になって振り返ったとき、「あのとき勉強した自分」の延長にいる自分に出会います。君の頑張りを応援します。(ニコニコ表彰の文面より)

思い「勉強は君の力になる」
「正答率を上げる」「最後まで仕上げる」ためには、反復が必要であり、自分自身と向き合うことが不可欠です。
各項目は教科書の1章に相当する分量であり、時間をかけて取り組む必要があります。「やればできる」という言葉を軽々しく使いたくはありません。時間をかけて反復し、やり抜く経験を積む中で、「やればできる」という自信が育まれると考えています。
普通に生きて十分に稼いて楽しく家族と暮らしながら人とコミュニケートし力づけ、社会にも貢献していくには「やり抜く力」が必要です。やり抜く意義を伝えるためにニコニコ表彰で讃えます。
あとがき
eboardを導入して半年、小6から中1生の「中1英数先取り予習」を通してeboardをレビューしました。期待通りの教材でした。
eboardの確認テストは個人の進み方だけでなく他人の進み方も閲覧できるようにしています。
atama+の人は他人の進み方を閲覧できませんがeboard同様、高校英数を閲覧できるようにすることを検討中です。