2019年2月23日土曜日

▼答がない問いに答える力が問われる時代「私は、もう助からないんだよね…」病者の問いかけ


一人の病人からこう問われたとする。
「私は、もう助からないんだよね…」
あるいは
「私は、もうすぐ死ぬんだよね…」

その病人はあなたの唯一無二の親友である。

この問いかけに対して、あなたならどのように応えますか。そして、なぜそう応えるのが望ましいと考えますか。
八百字以内にまとめなさい。(80分)


看護学部の入試問題(浜松医科大)です。みなさんはこの小論文試験にどう答えますか。


解説の【結論の導き方】によると、

人間認識、生への考察、深く、複雑な人間存在へのまなざしがあれば、そして、そこから論理的に(苦渋の選択にせよ)どう応えるかを導き出していればよい。

とあります。

合否の視点からみると、小論で挽回不可、センター高得点で逃げ切り。

なぜこのような正解がない問題を出題するのか?その視点からみると、「君はどういう人なんだい?どう生きてきたのかい」と受験生に問いかけているように私は感じます。

大学は受験生に問うているのです。「若者よ、哲学せよ」と。