作文試験でみんなが「45分で書き上げる」目標にしてほしい。そんな中1の新聞投稿を、毎日新聞「みんなの広場」に見つけました。
50㍍走を母と特訓、成果出た
中学生になっての目標の一つは、50㍍走で8・5秒以内の記録を出すことでした。そのくらい速いとクラスでリレーの選手に選ばれる可能性があるからです。なぜ、リレーの選手になりたいのかというと、小学校での体験があるから。リレーで走り、勝った時の体中が震えるような喜びを中学でも味わいたいのです。
目標のため毎日、特訓しました。帰宅後、近所で実際に50㍍の距離を測って走り込みました。一緒に走ってくれた母は、私のフォームを見て「腕をちゃんと振って」「手をグーに握って」などいろいろアドバイスをしてくれました。
記録を計る当日。「練習の成果が出せるかな」と緊張しましたが、母からのアドバイスを思い出しながら順番を待ちました。そしてスタート。手をグーにして、腕をよく振って夢中でゴールを目指しました。
結果は8・0秒。思っていた以上の記録に跳びはねました。まだリレーの選手に選ばれるかはわかりませんが、必ずなれると信じて、これからも練習を続けて頑張りたいと思います。
君の作文と何が違う?
この作文は、作文の技術が守られています。
- 私は、で書き出していない。それどころか、私とあるのは私のフォームの一ヶ所だけだ。
だって、私=書き手で、話し手=書き手=主語 だもの。だれの体験か、だれの意見か、読めばわかる。
- 思います、考えます、がない。
文末に一回だけ、「これからも練習を続けて頑張りたいと思います。」と書いただけ。それまではずっと練習の様子を詳細に描いた事実のみ。
- 事実を具体的に書いている。「とっても」を数値化している。
とても頑張ったとは書いていない。「50㍍走で8・5秒以内の記録を出す」と宣言し「結果は8・0秒。」とまとめる。数値で表すと思いが伝わってくる。
- 一文が3行以内。読点を句点にする
新聞の縦書き1行は12文字、3行で36文字。3行、40文字以内の短文を時系列に淡々と書いている。
「記録を計る当日。」「結果は8・0秒。」と読点「、」を句点「。」にするいさぎよさがリズムを生んでいる。
