作文の心構え
- 1文を短くする
文章の出だしは簡潔にする。最初の一文が長いと、読み手は足取りが重くなり奥まで進んでくれません。
- 複文を単文にする
複数の述語をもった文章が一つに畳み込まれている文章を「複文」という。「複文」は「単文」に分けて書くとわかりやすくなる。
- 読点を句点にする。
体言止めとは違う。
- 位置を示す
書き手の位置情報について。いつどこを想定しているか文章の早い段階で、時間と空間の位置情報を示し読み手に手がかりを与える。
- 読点の打ち方
文章を読みやすくする。誤読を避ける。
- 主語を明確にする
- 主語の転換
主語を統一する、または文章を分ける。主語は述語と距離を置かない「いつどこで」という限定が先にあり、(私は)〇〇した。がわかりやすい
- 「かかる言葉」は近くに置く
「副詞と動詞」や「形容詞と名詞」など「かかる言葉」はできるだけ近くに置く方がわかりやすい。
- 文章を安定させる
- 平易な表現にする
- くどい表現をすっきりさせる
「それ」という指示代名詞を使うよう文章は複雑化する。
- 受け身表現を避ける
- ムダな言葉を省く
「何を感じているのだろう」は必要ありません。何を感じているのかを自問した結果が、書く文章なのですから。
- 符号の使い方
・・・や!を多用しない
- ですます体とだ体
- 地の文の「思い」をカッコでくくる
書き手の思いを「」でくくる
- 同じ言葉は省く
同じ言葉が散らばっているとだらしがなく、乱雑な印象を与える。違う言葉を「も」や「や」でまとめ、語句の反復を避ける。
- 重言じゅうげんは避ける
- 回りくどい表現を避ける
- 絵にもかけないを書く
文章に書くのはもともと表現しにくいこと、言葉に表せないことを、なんとか言葉にして、他人に伝えたいと思うからです。「言葉にできない」はその試みを放棄する空疎な表現。
- 形容詞をデータに置き換える
中学生3人は長さ80メートルの鉄橋の真ん中にいた。前後共40メートルだ。列車は秒速28メートルで運転士が気づいてから少年たちの場所まで4秒で進む。五輪選手並みの速度でなければ逃げ切れなかった。3人は次々にはね飛ばされ、即死した。
- 常套句を疑う
- 読み手に「手がかり」を残す
- 言葉を補う
「論理の飛躍」を防ぐには、文章の要点を箇条書きにしているとよい。
- 体言止めや言いさし表現は使わない
互いに共通の体験をもち、慣れ親しんだ人同士の間で使う。不特定多数を相手に文章を書くときには、書き手が自分を相対化し、相手の立場からどう見えるのかを考える必要があります。あかり書き手の思い入れが強ければ、相手は思わず身を引いてしまいます。感情を生のまま吐き出せば、読み手はひるんでしまいます。
- 同じ語句を繰り返さない
語尾に「〜と思う」「〜という気がする」「〜だろう」などの言葉を多く使ってしまいがちなことでしょう。これは断言を避けたい、断定はしたくない、という気持ちの表れでそれ自体は自然な感情です。これを避けるための方法として「事実や描写の部分を切り離して独立した文章にする」
- 引用はカッコで示す
いい文章とは
- 「へぇっ?」「ふーん」そうなんだと思ってもらえる
- 問いと答えをそのまま並べろ
- 形容詞をデータに置き換える小道具
- 敬語より敬意を
- タイトルをつける
不特定多数を相手にする文章はどんなに短くとも自立した「作品」です。「作品」には他の文章と区別する標識、その文章を体現するような看板が必要です。それに続く文章を一目でわかるように表す見出し、それが「表題」です。
- 段落替え
文章はいくつかの段落で構成される段落ごとに要点をメモして置き、その原型から枝葉を茂らせて文章をつづっていけばいい。「書いているうちに何をいいたいかわからなくなる」人がいる。はじめに「設計図」をメモしておけば論点を外すことはない。