2025年7月19日土曜日

巡回学習の方法 東高Kさん(広島大医学部)、東高Mくん(大阪大文学部) 進学 

東高Kさん、基本問題集を3回反復し学力急上昇


Kさん 医学部進学後もたびたび遊びに来ては生徒さんに勉強を教えた。

夏休みまでに3回反復したら、成績がイッキに上がりました。

そう話すのは広島大医学部進学のKさん。長崎東高時代は県のトップクラス。現役では東大理Ⅲ医学部を受験した。

浪人して予備校の先生から、「夏休みまでに数学の基本事項集ををマスターしなさい」とアドバイスを受けた。忠実に守って東大医学部を狙える成績‼️を出した。



Kさんの基本事項集。現在は塾の本棚にある。

在塾中はチャートを解き進めた。定期考査前には、学校の問題集もチャートも「すべて」解き直していた。

高2からは東大入試問題集も解き進めた。県トップクラスのKさんは、1問に2時間3時間と膨大な時間とエネルギーを注ぎ込む。そんなKさんでさえ、

難しい問題ばかり解いて、基本が抜けていたんですね。

と振り返る。

Kさんへの指導は適切だったか?その反省に私は、山口真由さんの「7回読み勉強法」から答えを見出した。

3段階で進む

  1. 最初は間違えて当然。分析せず正答と解説だけ記憶する。
  2. 全体を5回以上解いた後に誤答を分析する。
  3. 正答率が高まった段階での分析が効率的。

画期的な突破口だった。この本のおかげで、「適切な問題集を選び、自信を持てるまで取組みを支援する」指導スタイルの基礎ができた。


7回読み勉強法


東高Mくん、過去問10年分を5巡回。阪大文学部合格。


中3受験生に勉強を教えてくれた高3当時のMくん

次年度、長崎東高2年Mくんが入塾した。「7回読み勉強法」にヒントを得て、過去問10年分を 一巡めは、わからなかったら積極的に解説を読んで、理解することに専念するルールで取り組ませた。

  • 高2の2016.12月に解き始め、高3の6月高総体ごろまで、初巡を完成するのにおよそ半年かかった。
  • 2巡め以降は1ヶ月で巡回した。
  • 高総体後10月までの4か月間で4巡、合わせて5巡した。
  • 2巡め以降は、初巡の6倍以上のスピードで巡回したのだ。

画期的だった。

巡回しながら理解を確実にすればよい。巡回速度はどんどん早くなった。Mくんは大阪大文学部を受験、現役合格した。



一巡目の「垣根」は徹底的に低く

  • 一巡目はきつい。Kさんのように、真正面から向かい合おうとするほどきつい。
  • だから積極的に解説を読み、理解することに徹する。
  • 解けなくてよい、それが当たり前。解説読んで理解できればいいんだ。
  • 半年1年といった長期間の計画ゆえ一巡目の「垣根」を徹底的に押さえ込みながら進む。

私は皆さんに、1巡理解、2巡習得、3巡突破と説く。3巡めから本番同様に取り組めれば良い。4巡、5巡と続けていくとやがて正答率100%に達する。時間は加速的に短縮する。

そうなる。と信じて、君の勉強にも試してほしい。