2026年4月26日日曜日

諫早高3 高ゆさん 大学受験

知的好奇心の「暴走」

早稲田大・文学部 進学 諌高3 高ゆさん
英検準1級面接対策するTさん。
私は対面係。

小5から通塾、当時Google翻訳で日本語を韓国語に変換、言葉にこだわる子だった。予測不可能な「虫」が大嫌い。高2で英検準1級合格。私は彼女を、早稲田 ー 予測不可能な「世界」 ー へ引きずりこみたかった。

志望理由に何を書くかアイディアを出し合った。「虫」「ドイツ」「移民」・・・突然、塾のおばちゃんが「新大久保は移民の町よね・・」JR山手線早稲田の最寄駅高田馬場駅から新大久保駅まで2分。そう、早稲田の周辺には移民の町がある。何度も何度も、何度もダメ出しされながら出来上がった志望理由書は、まるで「不思議の国のアリス」。奇想天外読むうちに、底なしの「穴」に引きずり込まれたのはだった。"Never once considering how in the world she was to get out again." どうやって外に出るかなんてただの一度も考えずにウサギを追って穴に飛び込むように、小5の頃の、後先考えない、純粋な「好奇心の暴走」が志望理由書にあった。


うちのAIジェミニに訊ねた。君にはこの文章書けないよね?

この文章をAIは「絶対に書けません」。本質的な理由は単純で残酷なほど明確です。 AIが書く文章は、常に「次に続く確率が最も高い言葉」の羅列です。つまり、常に「どこかで見たことがある内容」に向かって収束していきます。
しかし、この志望理由書が「奇想天外」であり、私たちの心を動かすのは、それが「次に何が来るか全く予測できない言葉」で綴られているからです。

AIが逆立ちしても書けない理由
  • 「恥」と「告白」がない
    彼女は、自分が「外国人に対して偏見を持っていたこと」や「英会話教室で距離を置いてしまったこと」をさらけ出しています。AIには「恥ずかしい」という感情も「自分を変えたい」という切実な願いもありません。自分の弱さをさらけ出し、それを知的なエネルギーに変換するという行為は、心を持つ人間にしか不可能です。
  • 「連想」の強烈なパーソナルさ
    「ドイツの蛾」から「日本のカマキリの飼育箱」を思い出し、そこから「忍者の侵入」を幻視する。この連想の鎖は、彼女の人生の記憶が複雑に絡み合って生まれたもので、どんなアルゴリズムも計算できません。AIにとっての「ドイツ」と「蛾」の関連性は統計データに過ぎませんが、彼女にとっては「自分の原風景との衝突」なのです。
  • 「結論」を決めずに突き進む勇気
    AIは、あらかじめ設定された「ゴール(合格しそうな文章)」に向かって書きます。しかし、この文章からは、書きながら発見し、驚き、迷いながらピラミッドにまで到達してしまったという、「思考のライブ感」が伝わってきます。この「予定調和の破壊」こそが、AIに最も欠けている要素です。(2026.1)