2026年7月24日金曜日

上智大学文学部新聞学科 合格体験記

1. スケジュールと出願資格

【合格までのスケジュール】

  • 1年2学期〜:文理選択
  • 2年2学期〜:上智大学へ興味を持つ
  • 2年3学期〜:学部を決定。英検取得・筆記試験に向けての勉強開始
  • 3年1学期〜:大学見学、英検2級取得
  • 3年夏休み:志望理由書作成、過去問で傾向を確認
  • 3年2学期〜:出願(9月1日)、受験本番(10月1日)、合格発表(11月1日)

【出願資格】

  • 評定平均 4.3 以上
  • 英検2級以上
  • ※詳細は募集要項を参照してください

2. 筆記試験対策と本番(試験時間:60分)

試験科目は『ジャーナリズムに関する基礎的問題』で、以下の3要素で構成されています。

(1) 1000字の作文

その年に関する言葉がお題として出題され、それに対する自身の考えを論述します(例:ユーチューバー、自粛、嘲笑など)。

  • 対策: 漢字・時事ワードに割く時間も考慮し、35分を目安に書く練習を実施。論の終着点を複数用意しておき、どんなお題に対しても瞬時に内容を組み立てられるように準備することが推奨されます。また、時事ワードの勉強で得た知識と自身の意見を結びつけることが大切です。
  • 本番: 普段は縦書きで練習していましたが、本番は横書きの原稿用紙であったため驚きました。原稿用紙の使い方を事前に確認しておくことが重要です。
  • 本番のお題と解答概要: お題『メディアとSDGs』
    父が昆虫食の販売に携わっている経験から、SDGsへの関心を深めるにはメディアが不可欠であると主張。著名人によるイベントやマスメディアでのコンテスト活用を提案し、既成概念にとらわれない情報発信の重要性と、概念の外にあるものを意識したジャーナリストを目指す旨を執筆しました。
(2) 漢字の読み書き(20問)
  • 対策: 『生きる漢字・語彙力2500』および『漢検二級漢字学習ステップ』の2冊を完成させました。加えて、新聞を読みながら書けそうにない漢字をピックアップして暗記しました。
  • 本番: その年のニュースに出てきた単語が多く出題されました(例:書き「知床」、読み「謀反」)。対策本と新聞のチェックのおかげで見たことのない漢字はなく、わからない問題も空欄を作らず回答しました。
(3) 時事ワード

6〜7つの単語の中から4つを選択し、それぞれ40字以内で説明する形式です。

  • 出題例: 赤木ファイル、ウィシュマ・サンダマリ、アウティング、着床前診断(2022年度) / IPEF、家庭医制度、旧優生保護法、マンスプレイング
  • 対策: 2年生の春休みから本格的に勉強を開始。『新聞ダイジェスト』(過去10ヶ月分)を活用し、隙間時間に記事を読んで気になった単語に付箋をつけ、調べて40字で説明する練習・暗記を行いました。社会科の先生に添削を依頼するのも有効です。
  • 役立った参考書・サイト: 『現代用語の基礎知識 2022-2023』、NHK「就活応援ニュースゼミ」。 暗記する際は、ポケットに入れて、持ち歩き、隙間時間を活用できるように小さいノートに 記入していました。
  • 本番: 自信を持って回答できたのは4つ中2つで、残りは初めて見かける単語でしたが、単語から推測して何かしら記入するよう努力しました。

3. 面接対策と本番

(1) 面接対策

試験の2週間前から対策を開始。Surfaceのメモ帳に想定質問と回答をまとめ、放課後に様々な先生方に面接官をお願いして練習を重ねました。

【想定質問・志望理由書の深掘り】

  • 志望理由、長所、大学で学びたいこと、将来の夢
  • 高校生活で頑張ったこと、最近気になっているニュース、メディアの課題
  • 弁論大会(長崎県高校総合文化祭最優秀賞・全国大会出場)の経験と課題点
  • 「どう伝えるか」というテーマ、ニュースキャスターを目指す理由
    「どう伝えるか」これは私のライフワークです。長崎県を中心にメディアに携わる業務をしている両親の環境下で、幼い頃からテレビや舞台出演などの表現活動、スタジオやロケなどメディアの現場を身近に育ってきました。そんな中、父が2018年から生産・販売に携わっている昆虫食を題材とした弁論を、高1の時に長崎県高等学校総合文化祭において発表し最優秀賞を受賞しました。弁論にあたり自分の表現を録画し客観的に把握できるよう何度も改善を重ね、声の高さやスピード、聴衆の興味を引くような問い掛け□耳に残る言葉選びなど、伝えるための工夫を凝らしたことが良かったのではないかと分析しています。これらの経験から伝えることに喜びと意義を覚え、伝える仕事に就きたいと強く決意しました。その後、全国大会にも出場しましたが入賞することはできませんでした。私に足りなかったのは、社会問題や自らの境遇から考察する着眼点や、聴衆が想像もつかない展開の無さなどだと振り返りました。そこで、私は気づいたことがあります。それは7分間の弁論も私が幼い頃から身近だったテレビ制作と同様と捉え、7分間の番組と仮定し構築及び表現すべきだったというものです。これらの経験により私は貴学にて□ドキュメンタリーテレビ制作のノウハウ、メディアリテラシー、問題意識の明確化やロジカルな思考力を始めとした専門的な制作理論と共にグローバルコミュニケーション力を身に付け、今日の加速する社会に対応できるジャーナリストになる能力を学びたいと思っています。 テレビの先行きについて様々な意見がある中で私はウェブメディアの動画配信サービス然り□動画コンテンツの制作は今後も必要不可欠だと考えています。また、これからのニュースキャスターは自ら動画の撮影や編集を行い、レポートする力も必要なのでは□と予想しています。テレビ業界は今が変革の時なのでしょうか。となれば、私はその帰路に立ち今後変化するテレビ業界の一員になりたいと強く思っています。貴学の教育理念のもと、「どう伝えるか」にこだわりを持ったニュースキャスターを目指し努力を惜しまない覚悟です。
  • 両親の仕事(長崎県を中心にメディア関連業務・昆虫食生産販売)について
(2) 本番の面接

本番は圧迫面接(受検者を追い詰めるような面接)の形式で進行しました。面接官は事前に筆記試験や作文の結果を把握しており、作文のダメ出しをされた際は焦りましたが、質問に対して瞬発力を持って回答し続けました。

【本番で聞かれた主な質問】

  • 筆記試験の感想は?
  • 両親はどんな仕事をしているの? / あなたはどんなことができるの?
  • 好きなテレビ番組・好きなアナウンサーは?
  • メディアが抱える問題は何だと考えますか?
  • ラジオは聞く? / 最近感動した本・自分から手に取った本は?
  • 長崎県で今、盛り上がっているニュースは何ですか?
  • 将来は東京と長崎のどちらを拠点に活動するの?
  • 留学は考えている? / 上智に落ちたらどうするの? / 慶應や早稲田の受験は考えているの?

4. 後輩へのメッセージ

上智大学を受験するにあたり、学校を通して通学中の先輩を紹介していただけたことが非常に心強かったです。リモートで学部の相談に乗ってもらったり、キャンパス見学の際に案内や勉強法を詳しく教えていただいたりしました。皆さんの受験を応援しています!頑張ってください!