7つの習慣P10-11
私と妻は息子を変えようとせず、彼自身の本質、独自性、一人の人間として彼本来の価値を感じ取ろうと努力してきた。
息子が自分で独自性を表現できるように、邪魔にならないようにしていようと私たちはそう決心した。息子を肯定し、彼の価値を認め、成長を喜ぶことが、親の自然な役割なのだ。
さらに自分たちの子供が「良い子」であることに満足感を得ようとする態度を改め、自分自身の内面的な安定を育てる努力をした。
他の子と比較して優劣を判断したりせず、彼本来の価値を大切にするようになると、私たち夫婦も息子と過ごす時間を心から楽しめるようになったのだ。
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守ってもらうことに慣れていた息子は初め、親の庇護が突然なくなり禁断症状を起こした。私と妻は息子の苛立ちを理解したが、必ずしもそれに応えようとはしなかった。
「おまえは一人でも十分にやっていける」という息子への無言のメッセージだった
数週間、数ヶ月と月日が経つにつれ、息子はひそかに自信を持ち始め、自分を認めるようになった。自分のペースで花を咲かせ始めた。学業成績、スポーツ、人間関係など社会的基準からもしても目を見張るほど成長した。
息子が「社会的に得た高い評価」は周囲の期待に応えようとしたからではなく、本来の自分を素直に評価したからに他ならない。